優柔不断な恋心♀×♂♂
-削除/修正-
処理を選択してください
No.19
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
机に踞るリカを見た時、雅志は声を掛けることは出来なかった。 自分の歪んだ心が、リカを傷つけたことは分かり過ぎる程に分かっていた。 リカを好きだと思う気持ちは以前よりも強くなった。それは怖い程に日々増していた。 その思いが強まれば強まる程に、自分の不甲斐なさが雅志を痛め付けた。 長くは続かないことは分かっていた。 それならば一分一秒でも、リカと長くいたかった。 その反面、リカのことを本当に大切に考えるのであれば、少しでも早くに自分が身を引き、 別の男に、リカを差し出すのが本当の愛情ではないか?と自問した。 然れど雅志とて、まだ17才の男に過ぎなかった。 自分のハンデを自覚し、それゆえに愛する者を別の男に差し出すことができる程、大人ではなかった。 それでも、雅志はリカの踞る背を見詰めるだけで、 普通の恋人同士が行なうように、その背中を抱き締め、うなじにキスを送ることは憚かられた。 雅志は“ごめん”と口パクで囁くと、そっとその場から立ち去った。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
女性向け
>
優柔不断な恋心♀×♂♂
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説