「当然だろう。お前のような重罪人の子供を匿っていたような施設だ。職員の連中が犯罪者なのは間違いないし、子供もお前と同じクズの子供に決まっている」
「ウソよ!」
ミィは跳ねるように反駁した。
ミィは両親を知らない。彼らが犯罪者であるかどうかは知らないし、それを確かめる術もない。けれども先生たちや仲間たちを犯罪者だクズだと言ったズシの言葉は、到底受け入れられるものではない。
「みんな……みんな、クズなんかじゃ、ない……! 先生たち、だって……!」
全身に走ったミミズ腫れと、胸の強制ピアスの痛みは、ミィから立ち上がるだけの体力すら奪っている。それでもズシの足の下で、ミィは懸命に訴えた。
「みんなは悪くない! お願い! ひどいことしないで!」
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |