―その日の夜。明日からまた仕事が始まる憂鬱感に苛まれる魔の時間。しかし今はそれ以上に期待と興奮で胸が高鳴っていた。夕飯を手早く済ませ、ベッドに寝ころんでマンガを読みながらその時を待った。
「あっ…………んっ」
来た!
室内にかすかな声が響いた。マンガをベッドに置き、物音を立てないよう忍び足で歩く。ベッドと反対側の壁に近づきそっと耳をあてると
「んっ………あんっ♪んっ……ああっ♪」
接近したことでより声が大きく聞こえた。声がするのは一番端の部屋。つまりりおなんの部屋。この声はりおなんのものに他ならない。鼓動が速まり、下腹部に血が立ち上ってくる。呼吸が荒くなりそうになるのを必死で堪えて、息をひそめて壁に着けた耳に意識を集中させる。股間が「早く俺を扱け」と急かしてくるが、不用意に音を立てたらバレかねないのでじっと我慢する。
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