「よし...環奈くん、契約成立だよ。こちらが台本だ」
社長はまた元の柔らかい顔つきに戻り、台本冊子を私に渡した。
「そこに書かれてる内容は本番当日までにしっかり覚えてくること...いいかい?」
「んほ...は...ひぃ」私は鼻に指を突っ込んだまま腑抜けた声で返事をした。
「君の芸能活動は私が約束しよう。今後の芸能界での活躍、大いに期待しているよ、今後ともよろしく。...では私はそろそろ次の仕事場に...それと、もう指を抜いてもらってもかまわないよ」
社長に笑顔でそう言われ、ようやく鼻ほじりをやめた。
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