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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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性そして生命-7




もう二度と、男性に抱かれることはないと思っていた。

まして三田村に抱かれることなど、絶対に望んではならないと思っていた。


彼が「女神のように神聖だ」と言って愛してくれた自分はもういないのだ。






あの悪夢のような出来事以来、異様なまでに身体が疼いてしまう夜が増えている。



強姦されて男性恐怖症になったというような話をよく聞くが、むしろ性欲が高まってしまった自分は、川瀬に言われたように本当の「淫乱」なのだろうか。




頭の中にフラッシュバックするあの夜の記憶。


薬のせいで朦朧とする意識の中、ありとあらゆる性感帯にひっきりなしに与えられる強烈な愛撫。


逃げても逃げても追ってくる絶頂の波。



吐き気がするほどの嫌悪感が、肉体の奥底から湧き上がる快楽に押し流されたあの瞬間、自分は淫魔にとりつかれてしまったのかもしれない。


テレビのラブシーンや、コンビニに並ぶ成人誌の表紙―――そんなふとしたきっかけで急激に込み上げてくる強烈な性的欲求。



一日に何度も訪れる、その狂おしいほどの肉体の火照りを処理するため、慶子はいつしか自分で自分を慰めるための指技を自然に覚えてしまった。


以前は想像したことすらなかった自慰行為が、今では当たり前の日課になってしまっていた。





その時に思い描くシチュエーションはいつも決まっている。


愛する三田村に両手両足を押さえ付けられながら、身体中を舐めまさぐられる自分を妄想するのだ。



高橋や川瀬に言われたようないやらしい言葉を囁きながら、いつもより強引に、激しく自分を求めてくる三田村。


拙い自分の指遣いがもどかしくて、最近になって愛撫に電動歯ブラシを使うようになった。


振動する歯ブラシを自らの股間に強く押し当てながら、腰をくねらせて絶頂に達する時、慶子の頭の中は、激しい罪悪感と自己嫌悪でいっぱいになる。



自分は今、なんてみっともない格好で欲望を貪っているのだろう――――。



自慰で達する度に、己が薄汚く汚れていくようで苦しくてたまらなかった。







「……ほんまに……大丈夫なん……?」


三田村の優しい声が、慶子を現実に引き戻した。



慶子のアパートの小さなシングルベッドの上。


ワンピースの前ボタンを胸元まで外したところで、三田村の手が止まっていた。


三田村自身もすでにトランクス一枚の臨戦体勢になってはいたが、やはり慶子の身体のことが心配でたまらないらしかった。


「ほんまに……シても……お腹の赤ちゃんに、影響ないん?……」


優しすぎるその言葉に欲情が萎えそうになるのを感じながら、慶子は苦笑した。


「……うん……さっきの本にも書いてあったと思うけど……もう安定期入るとこやし……あんま激しくせぇへんかったら大丈夫……」


「せやけど……ちょっとでも無理かかりそうなら……やめるで?……」


三田村らしい丁寧な気遣いが、今はひどくまどろっこしい。


慶子の身体の上に重なりながらも、お腹には体重がかからないように、ちゃんと膝をついてくれている三田村。


そうだ―――この人はこういう優しい男だったのだ。


毎晩思い描いてきた妄想のせいで、自分の中のイメージが少しズレてしまっているのかもしれない。


「………ほんまに大丈夫やから……せやから……シ…シて?……うち……真ちゃんと……し……したいねん」


今まで言ったこともないようなおねだりの台詞に、三田村が一瞬驚いたような顔を見せた。


「……わかった……」


短いその返事の中に、生々しい三田村のオスの欲望の匂いがした。





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