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異端児カラス
【学園物 官能小説】

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記憶-4

想像以上に豊満な白い乳房と、キレイなピンク色の乳頭があらわになる。

真純の身体からは、オスを引き寄せる甘酸っぱい匂いが立ちのぼっていた。

「……真純……」

俺は腰を屈めて、そのぽっちりと飛び出した先端を軽く舌先で舐め上げた。

「……ひっ……ひあ……っ……」

真純は悲鳴のような奇妙な声をあげて身体をのけ反らせる。

構わずその小さな突起を口に含み、舌と口蓋でこするように強く吸ってやると、刺激が強すぎたのか、真純は二本の細い腕で俺の身体を押し返してきた。


「……やっ……ダメっ……」

本気の拒絶ではないと判断して、俺は尚も乳房を搾り出すように揉みながら乳輪に舌を這わせる。

「……あっ……あん……先輩……ああっ……」

真純のハイトーンな喘ぎ声が体育用具室に響く。


もう部活の時間はとっくに終わって、窓の外はかなり薄暗くなっていた。


俺は真純のジャージをふとももまで一気にずらした。


「……あっ……」

羞恥に耐え兼ねたのか顔をそむける真純。

下着の上から割れ目のあたりをなぞると、クロッチ部分はすでに愛液でぐっしょり濡れていた。

「……濡れてるよ……」

「……恥ずかしい……」


消えそうな声で真純が囁く。


ジャージと同じように下着を下ろしてやると、そこは案の定タラリと糸をひくほどに愛蜜が溢れ出していた。

「……こんなになって……真純は案外エッチなんだな……」

「……ちがっ……ヤナ……先輩……」

三本の指で濡れそぼった部分をゆっくり撫でると、真純の身体が再びビクッと硬直するのがわかった。

すぐさま中指を挿入しようと陰唇をまさぐった時、指先に微妙な違和感を感じて俺は手のの動きを止めた。

秘裂の合わせ目が想像以上にぴったりと閉じており、手触りがひどく硬く感じる。

「……真純……お前……初めてか……」

「……はい……」

真純は恥ずかしそうにうつむいている。


想定外の事態に俺は戸惑った。


真純は俺を受け入れるつもりなのか大人しく身体を開いていたが、俺は一気に腰がひけるのを感じた。


真純が処女だとは思ってもみなかったが、彼女の真面目な性格をよく考えてみれば当然のことかもしれない。

俺は自分自身の迂闊な行動に舌打ちしたい気分だった。

あの記憶のせいで頭に血が上り、冷静な判断力が鈍っていたとしかいいようがない。

真純とヤったからといって俺は真純と付き合うつもりなどさらさらないのだ。

真純の中で俺がそんなに重要な存在になられても困るし、ましてや真純の望みに応えてやることなんて絶対に出来ないと思う。

俺は処女をそれほど神聖に思っているわけではないが、少なくとも真純が処女を捧げるべき相手が俺でないことは確かだと思う。


「……ゴメン……やっぱやめよう」

俺が苦しげに言うと、真純はひどく傷ついた顔をした。



「ど……うして……ですか」

大粒の涙がいきなりぽたぽたとこぼれおちる。

俺の一言は、そんなに真純を哀しませたのだろうか。

「……俺は……真純の思ってるようなヤツじゃないし……」

俺は狼狽し、急に余裕を失ってうつむいた。

もっとずるい男に成り下がればいとも簡単に真純を抱けるのだろうか。

今でも俺は十分自己嫌悪に苦しんでいるというのに、今以上に狡猾で残忍な男に成り下がらなければ俺は救われないのだろうか。


「……私……ずっとヤナ先輩のことが好きでした……先輩がどんな人でも……構いません」

真純の真っ直ぐな気持ちが俺を苦しめる。


俺を買い被るな。


俺を好きにならないでくれ。


「ヤナ先輩が……私を好きじゃなくても……それでもいいです……」

子供のように泣きじゃくる真純。

どうしてよりによって俺なんかに惚れてしまったのだろう。

俺の抱えている暗い闇を、この幼い女が背負うことは到底できないだろうに。





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