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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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黒い魔獣-15

「しょうがねぇよ。俺らが悪い」

 アースはキャラをちゃんと寝かすと、服を整えて布団をかけてやる。

『まぁ…そうだが……』

 わかってはいるが本能丸出しのグロウにとっては生殺し状態なのだ。

「起きたらしっかり相手してもらおうぜ」

 アースはそう言うと自分も寝る事にして、キャラを後ろから抱きしめて目を閉じる。
 確かにこれ以上無理させたら本気で殴られるかもしれない、と判断したグロウは今回は大人しくアースの精神内に戻る事にした。


 翌日、ベルリアとリン、そしてエンを含む数人の魔法士に事情を話し対策を練る。
 ちなみに、起きた途端に散々イかされて魔力を吸われまくったキャラはぐったりとしていた。

「体の変化が始まったら結界に閉じ込めた方がいいと思う」

 アースの提案にベルリアは顔をしかめる。

「お前は魔導師の中でも最強の魔力の持ち主だよ?私の魔法陣じゃ抑えられないよ」

「そこはあれだ……何とかしてくれ」

「そうねぇ……魔法士達に魔法陣へ魔力を注いで貰って結界を維持しつつ、アタシとベルリアで魔法陣を追加していけばなんとかなるかしら?」

 リンの言葉にベルリアはなるほど、と頷いた。

「後は、俺とグロウで何とか頑張るわ」

 どう頑張ればいいかはわからないが、頑張るしかない。

「どうしようもなくなったら僕がこんがり焼いてあげるからね〜」

 エンは笑顔で物騒な言葉をアースにかける。

「焼かれるのは嫌だな……」

 アースは苦笑してエンを軽く小突いた。

「後、一応騎士団のアース隊にも待機してもらおうかと思ってる」

 暴れ出した時、一般人を避難させたりするのに必要だろう。
 とりあえずはそんな感じで対応しようと話が決まると、それぞれ通常の生活に戻る。


 資料室に移動した2人は1時間程黙々と調べものをしていた。

「なあ……キアルリア……頼みがあるんだが……」

 本から顔をあげたアースはキャラの背中に話しかける。
 キャラは背伸びして本棚の上にあった本を取ろうとした姿勢のまま顔だけ振り向いた。

「勿論、死ぬ気はさらさら無いんだが、もし……本当にどうしようもなくなったら、お前が俺を殺してくれないか?」

 キャラは挙げていた腕を降ろして、体ごとアースに向く。


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