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今夜、七星で Yuusuke's Time
【OL/お姉さん 官能小説】

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今夜、七星で Yuusuke’s Time <COUNT3>-1

自分にとって女と言う存在は、腹立ったり癒されたり、振り回してるようで振り回されてる。

要らない、と叫んで悲しくなって。大事にしたいと思っても傷つけてしまう。

感情が追い付かない。

今まで見て見ぬふりで通ってきたのに。

抱ければいい。そんな存在に依存していたのかもしれない。











目が覚めると腕の中で温かいものが動いていた。絡み付く長い黒髪、白い柔肌が呼吸によって上下した。

そうか、泊めたんだっけ。

確か、樹里さんと別れた金曜の夜。
何もかも腹立たしくて全てが投げやりだった。
こんな気持ちは初めてで、少なからず他の女と切れた時の平然とした俺ではいられなかった。

多分、想いが積み重なっていたんだと思う。
樹里さんと過ごした年月。二年近くになるだろうか。
好きだったのかさえ定かじゃない自分が、情けなくて酷く惨めな気持ちだ。


最後になって、今更のように気が付くなんて。

女々しいな。俺。
ダサすぎ。

そんな自分を目の当たりにして。俺は人生初の失恋を知った。
何も手に付かず、考えることさえ放棄して、誰にも会いたくないとバイトを休んだ。
情けない。体調不良だと殻に閉じこもる自分が、ガキだということなんか百も承知だ。

そんな男になりたくはない、怠惰に生きてる俺だけど、自分で決めた七星やベースだけは手放さないように必死でやってきたはずなのに。


たかが女一人で。
脆い自分が全てを放棄した。
どうしようもない、馬鹿だ。俺は。



椿さんにも会いたくなくて、メールを送った。
情けない俺は見せられなくて。

なのに、この人は俺のもとにやってきたんだ。



まるで全てを見透かしているようで、迷惑だと言いたい気持ちが嘘のように和らいだ。

無理に抱いた、無理に体を押し開いた俺なのに、全てを包み込んでくれた。
泣きたくなった。甘えたい感情が幼子のように溢れ、痛む胸から涙となって滲んだに違いない。

この人に、他の人がいるって現実が待っているのに。


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