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異端児カラス
【学園物 官能小説】

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孤独-9



俺たちは繋がったまましばらくじっとしていた。


二人の身体の間に1ミリたりとも隙間を作りたくない。


ぎゅっと抱きしめあう度に、孤独が癒され、心が満たされていくのがわかった。



「……ヤマト……」

「……ん?」

「私を見つけてくれて……ありがとう……」


声が震えているから顔をあげてみると、相原の目から綺麗な涙がこぼれ落ちていた。


みんなが想像している以上に相原の孤独は深かったのかもしれない。


でも俺はむしろ自分の孤独を相原に救ってもらったという思いのほうが強かった。


「相原やったら……どこにいてもすぐ見つけたるよ」


言ってしまってから急に照れ臭くなって、赤くなった顔を見られないように、俺は再び相原を抱きしめた。




俺達はカラス


華やかなフラミンゴの群れに迷いこんだ二羽の異端児。



だけど……



お前と一緒なら
カラスも悪くない―――。






END



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