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異端児カラス
【学園物 官能小説】

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孤独-4




「ヤマト……ホントは文芸部なんて別に興味ないでしょ」


俺を見透かす真っ直ぐな瞳。


「廃部寸前の部は他にもあるじゃない……なんでうちなの?」


俺の妄想では、相原は俺を見るなり、
「ヤマト、ありがとう」
……と微笑んでくれるはずだった。


だが現実の相原はそうはならない。俺の小手先のごまかしがお前にだけは通用しない。


「あたしをからかいたいだけなら………やめて」


お前のその瞳は俺を追い詰める。



「アホか……そんなんちゃうやん」

「じゃあ何?」

「誰もからかってなんかおらんやろ」

「からかってるじゃない」



相原の強い視線が俺の逃げ場を奪っていく。


「俺、真剣なんやで」


「……じゃあ……じゃあ……あんなふざけたキスしないでよ……」


――カチンときた。


相原から拒絶されるのが怖くて、冗談めかしくしか唇を奪えなかった自分の弱さを指摘されたような気がした。


「ほんならどうしたらええねん!」



自分でも驚くほど大きな声が出ていた。



「どんなやり方やったら納得すんねん?」


俺は乱暴に相原を抱きしめた。


「やめてよっ!」



暴れる相原にしがみつき、華奢な白い手首を捕まえた。



「いやっ!やめてっ!」



いつも感情を見せない相原が今まで見たこともないほど動揺している。


そんな顔みたらもう止められへん。もっともっとうろたえさせて、お前の全部が見たい。


「……火ぃつけたん……お前やからな……」


みんなに慕われる生徒会長。



優しく頼りがいのあるリーダー。



「ヤマト」は、みんなが作り上げた偶像や。


好きな女を手に入れるために、嫌がる身体を押さえつけて無理矢理犯そうとしている。


これがほんまの俺や。


軽蔑したければすればいい。
どう思われようが、お前にだけはほんまの俺をみせたるわ。


俺は相原のあごをつかんで無理矢理こちらに向かせると、怯えて震えている唇に貪りついた。


「……ん……!」


相原は小さなうめき声をあげたが、昨日よりスムーズに俺の舌を受け入れた。


俺はキスされている相原の表情を全て見たくて、目をあけたまませわしなく相原の口に舌を突っ込んだ。



くそ……なんで俺……
こんな焦ってんねん


俺の舌が相原の唾液を舐めとる度に、相原の細い腕から抵抗する力が抜けていくのがわかった。




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