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悟りのセックス
【鬼畜 官能小説】

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第1章-5



「セックスは子孫繁栄の為の大切な行事でもあるんだが、しかしな」
「はい、ご住職様」

「動物のセックスは、その行為で子供を産み、一族を守ろうとする
しかし、人間はそれとは別に快楽というものを知ってしまった、それは分かるな?」
「はい、なんとなく分かります」

「それで、話は少し飛躍するが、貴女は自慰をしたことはあるね」
「えっ?・・あ、はい」

「あはは、正直でよろしい、それでそれをしたいと思うときはどういうときかな?」
「たまに、どうしようもなく身体が熱くなって疼いてしまうのです」
「それで逝くことができるのかな?」


「あぁ、恥ずかしいです、逝ったことがありません、どうしても母のことが・・」
「心の中で罪悪感があるからだろう、いやらしく、いけないことだと」
「あぁ、はい、そのとおりです、でも身体が」
「それが性という本質なんだよ、人ならそう思うのが真実なんだな」
「はい、ご住職様」

「多分、貴女の母親は寂しかったのだろう、その相手が先生というわけだ」
「そうなんです、でも相手が先生なんて・・」
「確かにお母さんは不倫だが、そればかりを責めてはいけないな。
彼女だって女なんだよ、欲しくなるときだってある」

「そうでしょうか?」
「それが人というものなのだよ」
「では、母を許せと?」
「そうだ、貴女が母を許せば、貴女の男性不信も無くなるだろう」
「本当ですか?」

「女なんてそういうものだよ、好きな男には抱かれたくなる、それは女だからだ」
「でも、好きでない人でも抱かれて良いのですか?」

「そうさ、お互いが納得すればそれで良し、せっかく女に生まれたのだから
それを楽しまない手はない」

「何となく分かる気がしてきました、気持ちが楽になります」
「性を、怖い物だという先入観をとることじゃな」
「そうですね、なんとなく分かる気がします」
「それはよかった」






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