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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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メンズフロアはダークな色彩の服が多いこともあり、華やかな婦人服フロアとはちがった重厚な雰囲気がある。

このフロアのどこかにいるかもしれない三田村の気配を探ろうと、あいりは耳に神経を集中させていた。



後ろめたいことがあるわけでもないのに、何故か足音を立てないように歩いている自分が滑稽に思える。




その時――――。



「……あぁ…んんっ……」

突然聞こえたなまめかしいため息に、あいりはハッとして足を止めた。



「……ん……あ…ああっ…」

その声は薄暗いスーツコーナーの奥から聞こえてくる。



『………何?』

あいりは思わず什器の影に身を隠した。


「……あっ……ああっ……」

荒々しい息遣いと切なげな女の喘ぎ声。
そして微かな衣ずれの音。



「……お願い……口で…して……」




『……この声……』


昼間の印象とはずいぶん違う甘えたような口調だが……この声はおそらく――――。



『……石原バイヤー……?』



あいりは持っていた書類を思わず取り落としそうになった。

すぐにその場を立ち去ろうと思うのだが、足がすくんで一歩も動くことが出来ない。
「……あああんっ……」


喘ぎ声はあいりの隠れている什器から数メートル離れた場所にある接客用のソファーから聞こえてくる。


『……一体…誰と?』


震えながらわずかな什器の隙間を覗くと、革張りの黒いソファーの上で絡み合う男女の姿が見えた。


ソファーの上に仰向けに横たわっているのは、やはり石原理可であった。

モデルのようなスレンダーな肉体を惜し気もなくさらけ出し、悩ましげに腰をくねらせている。

その姿はほぼ全裸に近い状態で、短いタイトスカートだけがヒップの辺りにぴっちりとまとわり付いていた。


そしてその上には若い男が覆いかぶさり、いかにも弾力がありそうな理可の豊満な乳房に顔を埋めている。


『……あ…あれは……』


その背中を見た瞬間、あいりの胸に、針を刺したような鋭い痛みが走った。


心臓がとんでもない早さで打っている。



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