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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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三田村真吾の憂鬱-13


「……俺……何やってんねん……」

自慰のあとの虚しいけだるさで頭がぼんやりしていた。

妄想とはいえ、同僚である藤本あいりをあんな形で凌辱してしまった自分が、ひどく薄汚く不潔に感じられて吐き気がした。

しかし、あの写真にそれだけのインパクトがあったことは間違いない。


あの写真がネットに流出したことで、店では客から痴漢行為を受け、サイトの管理人にからは凌辱を受けてしまったあいり。

すべての原因はあの写真をとられてしまったこと――――。


そこまで考えて三田村はハッとした。



『あの写真……誰がとったんや………?』

金曜の夜にあいりを凌辱したのがあのサイトの管理人だと仮定すれば、あの写真はそれ以前に別の何者かによって撮影、投稿されたということだ。

写真のあいりは制服姿だった。
あいりが制服を着用し始めたのは店舗に着任してからのことだ。

つまりこのニヶ月足らずの間にあいりは少なくとも三人の別々の男から痴漢や凌辱行為をうけたことになる。


一体藤本あいりの身に何が起きているのだろうか―――。

昨日まで単なる同僚だったあいりが、三田村の中で急激に気掛かりな存在になっていた。




「……あいりちゃん……」




その時不意に携帯の着信音がなった。慶子からだった。

そういえば明日は二ヶ月ぶりに慶子が会いに来てくれる約束の日だった。

けがれのない慶子の笑顔を思い出す。

同じ女性でありながら、慶子とあいりの存在はひどくかけはなれた世界にあるような気がした。


「――もしもし」

「あ、真ちゃん?今大丈夫?」

「お…おん」


気持ちを切り替えなければ―――。

三田村はギュッと目を閉じてあいりの残像を振り払った。


「明日なんやけど、11時にはそっちに着けそうやから、真ちゃんさえよければお昼一緒に食べへん?」

「……ああ、うん。そやな……」

いつもは嬉しいはずの慶子の愛らしい声が、ひどく甘ったるく非現実的に聞こえた。






END


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