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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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屈辱の苦情処理-5

「……や…やめてください!!」


全身から搾り出すような声であいりが叫ぶと、一瞬男の手が止まった。


「やめて下さい!」


再びキッパリとあいりが言うと、男は意外にもニヤリと不敵な笑いを浮かべた。


「……そんなこと言っていいのかな……?」

あいりの上に覆いかぶさったまま、男はベッドサイドに置いてあるパソコンを引き寄せた。

片手でパソコンを操作しながら、もう片方の手は再びあいりの乳房の手触りを楽しんでいる。

「……んっ…あっ……な…何を……」

男のこの妙な余裕が何に裏付けられているのかわからず、あいりは戸惑いを感じていた。

しかし程なくパソコンの画面がパッと明るくなって、あるホームページが映し出された瞬間、あいりはその最悪の事実を悟った。





黒と赤を基調とした毒々しい画面には――おそらくサイト名であろう――「投稿・変態制服クラブ」という文字が踊っている。


そしてそのサイトの一番目立つ場所に、半裸の女性の写真が大きく掲載されていた。

手を白い布で縛られ、うつぶせの体勢で陰部をカメラのほうに突き出す女性。

ほとんどはだけてしまっているが、その女性が身につけているのは間違いなくTデパートの制服だった。

そして女性が這いつくばっているその場所は間違いなく、婦人服フロアの―――あの時あいりが川瀬と辰巳に凌辱をうけた場所だった。


顔ははっきりとは映っていないものの、知人が見れば明らかにあいりとわかる写真であった。


「……こ…これ……」


「……別れた男にでも勝手に投稿された?……」


あの時辰巳に撮影されてしまった写真――しかも尻を突き出し陰部を晒して、まるで男を誘っているようにさえ見えるポーズの――こんなものがまさかネットに流出してしまっていたとは――。

辰巳のあの卑屈なハイエナのような顔を思い出し、あいりは腹の底から怒りを感じていた。

こんなことを平気でするような最低な男にいいように身体をオモチャにされたのだと思うと、屈辱感と不快感で涙がにじんでくる。

辰巳はおそらくこの手の制服マニア系のサイトが好きなのだろう。
出勤初日にあいりの制服姿を見た時の辰巳の異様に興奮した視線を思い出し、今更のように背中がゾッと寒くなった。


あいりの写真の上には「今週のNo.1」というタイトルがついており、投稿者コメント欄に「某デパートK支店 婦人服フロア勤務 藤本あいり 職場でセックスするのが大好きな淫乱です」と書かれている。


デパート名は伏せてあったが、これだけはっきり制服が写っていては意味がない。

最近フロアに出没する不審者たちの原因はここにあったのだ。

写真の下には閲覧者のコメントが大量に書き込まれている。


『淫乱』『エロ女』『Tデパートの恥』……数々の罵詈雑言、屈辱的な「賞賛の」言葉が無限に綴られていた。


「実名公開はまずいよねぇ。会社の人にばれちゃったらTデパートにいられなくなるんじゃないの?」

「………そんな……」


片手であいりの乳首を玩びながら、男は股間をさらにあいりの身体に押し付けてくる。

他の社員や従業員がこれを見る確率はどれくらいなのだろう。

いや、売り場に出没している不審者の数を考えれば、社員の誰かがこれを見るのも時間の問題なのかもしれない。


あいりの脳裏を三田村の優しい笑顔がかすめた。


三田村にこれを見られたら――。

そう思った途端、胸を締め付けられるような痛みが走った。




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