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続・せみしぐれ〜color〜
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続・せみしぐれ〜color〜(後編)-18

「あぁ…っ!」
私の首筋から鎖骨へと流れる汗を、相模くんは舌で舐め取る。
火照る身体は汗と雨でベタベタで。
汚いから…そう言って離れようと心では思うのに、身体は、痺れたように言うことをきいてくれなかった。

「んん…っ」
Tシャツの上から胸を弄っていた相模くんの手が、そのまま、力任せにブラジャーを押し上げた。
厚い布地で守られていた双丘は解放され、濡れたTシャツは張り付いてその形が露わになる。

「ダ、ダメ!」
慌てて隠すより一瞬早く、相模くんの左手が丘を這った。
その長い指は、私の意志とは裏腹に存在を誇示するかの如く、固く尖った頂に触れる。

「…あっ」
全身を、甘い電流が駆け巡る。
彼の大きな手が、その温もりと柔らかさを楽しむかのように私の小さな胸を強く、弱く包み込んだ。

「ね、もう止めよう…。こ、こんなことダメ…」
ぼんやりする頭の中で、僅かに残っていた理性が私を踏みとどめる。
今、終わりにしなければ、たぶん、行き着く先は――ひとつしかない。

彼の答えは…言葉にならない『No』だった。

力が抜けてずるずると床に崩れ落ちた私を、相模くんは組み敷いた。
でも、畳の床には、自分の脱いだTシャツを敷いてくれていて。
そんな、優しさ。
それが、とってもとっても愛おしい。

「――あぁ…っ!」
再び、全身を駆け巡る甘い電流。
こみ上げる疼きの源に目を向ければ、そこには、濡れたTシャツの上から私の胸の頂を口に含む、彼の姿があった。

舌で舐め上げ転がし、唇で吸いついて。
その都度、私の身体は小さく跳ねて。
積み重なっていく快感。
抗えずに漏れる吐息。

「…手、外して。声が聞きたい」
「―――……!」
耳元で囁かれたその言葉に、私は両手で口を押さえたまま首を振った。

だって、この手を外したらもう、私は私を止められないの。

「あ、やめて!!」

一瞬の出来事だった。
乱れたTシャツの裾に手をかけられ、驚いた私が押さえるより早く、相模くんはその布地を捲り上げた。

雨に濡れ、ぴたりと張り付いていた生温い感覚が消えたのは、同時に、彼と私の間に遮るものは何もなくなったことを意味していた。

「…見ないでよ…」
「どうして?さっきは自分から見せてくれたのに」
ちょっと意地悪く笑いながら彼は言う。
「こんな風に見てもらいたかった訳じゃないもの…」

言い訳だと、自分でも思った。
でも、自らの意志でシャツを捲り上げたあの時と今では、こみ上げる恥ずかしさが違う。

そう言うと、彼は嬉しそうに笑って。
「それでも…俺は、きれいだと思う」
「…え?――あ、あぁ!」

最後のほう、きちんと聞き取れなかった。
…でも。
『きれい』だと、言ってくれた。
私の、傷だらけのこんな身体を。
歪んだ暴力に蹂躙され続けた、汚れたこの身体を。
あなたは――…。


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