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家庭教師
【同性愛♂ 官能小説】

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第三章「告白」-2

「お前さん、さらっと言ってるが、それっていじめだよな」
「それがそうでもないんですよ。何でかって言うと、僕を無理やり裸にしたやつらも裸だったんです」
「……マジか?」
「裸にされてから携帯で写真を撮られて、まあ、脅迫めいたことも言われたんですけど、要するに仲間になれってことでした」
「仲間……」
「お互いに触りっこしたりすることです。他には舐めあったりすることです」
「わーっとる! 説明せんでもいい!」
 先が読めたとか思っていた俺は甘かった。最近の小学生は、俺たちとは別の時代の人間だ。世代間のギャップどころか、時代を感じてしまう。俺もいいオッサンだな……。
「最初は三人いて、学校が終わったらそのまま廃墟に直行って感じでした。でも、なんか変な集まりでしたよ。いっつもエッチなことをするわけでもなくって、廃墟で素っ裸になってダベってるだけってことも結構ありましたし」
「子供の頃なんて、気持ちいいことを覚えたらサルみたいにやりまくると思うんだがな」
「それで、だんだん涼しくなってきて、廃墟に行くことも少なくなってきたんですけど、あるとき、そいつと二人で廃墟に行ったんです。ええと、スペックは必要ですか?」
「どこの『ねらー』だよ。大丈夫だ。妄想で補完する」
「なんか、その頃はもう裸になることが当たり前になってて、いつものように裸になったら、そいつがいつもは持ってきてない紙袋を僕に投げてよこしたんです」
「紙袋?」
「ええ。で、中を見たら、カツラ……ウィッグって言うんですかね、それが入ってて、かぶれって言うんですよ」
「なるほど……」
「そのときは自分も裸になってて変な気分になってたみたいで、喜んでそれを着けたんですよ。ウィッグをかぶって、そいつに変なシナを作ってみたりして。そしたらそいつ、馬鹿みたいな顔して僕のことを見てるんですよ。しかも、下がなんかいつもよりスゴイ元気になってて……」
「お前さん……、自分のことが全然わかってないんだな……。そんなことされたら、大概のヤツはクラクラするわ」
「そうなんですか? よくわかんないや。で、そいつが僕に、その格好で舐めてくれって」
「舐めたのか……」
「はい。その後は、そいつが僕のものを舐めてくれました。その後はなんか、僕が女の子の格好をするのが普通になったんですよ。あ、でも、お尻は処女ですよ」
「いやいや、そこまで聞いてない」
「今考えると、よくあれだけで満足していたなって思います。だって、キスもされなかったんですよ? 普通はしますよね……」
「してもらいたかったのか?」
「……どうかな」
「お前さん、そいつのことが好きだったのか?」
「……少なくとも、キライじゃなかったです」
「そいつとは今でも続いてるのか?」
「中学生になって学校が変わったんで、それっきりです」
 俺は正直、ホッとしてしまった。なんでだ?
「で、今は同じクラスのヤツらにモテると。いや待て、塾に来るときはいっつも同じ学校の女の子たちと来るじゃないか」
「あの子たちはタダの友だちですよ。向こうもそう思ってるし。ほら、こんな見かけだから、あの子たちはホントに友だちと思ってるんですよ。でも、男子の方は……結構本気になってるみたいなんですよね。告白されたことが何回もあるし……」
「なかなかカオスなクラスになってるみたいだな。お前さんが帰宅部で読書好きなのも分かったよ。そういうのを避けてるんだな。悩みってのはそういうことか?」
「まあ、そうです。修学旅行がちょっとコワイですね」


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