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恋の花名
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秋桜の季節-7

「今度連絡するから、創樹に連絡先教えといてね!俺も彼女呼ぶから、きてね!じゃあまたね!」

「おいって、要!」


石田さんが止めるも、土谷さんは構わず帰ってしまう。

私は名刺と、土谷さんの後ろ姿と、慌てる石田さんをグルグルと見ていた。



「高梨さん、本当にすみませんっ!」

いきなり石田さんが謝る。


「いえ、全然大丈夫です!びっくりしましたけど、楽しかったですよ。」

これはホントの気持ち。
新たな石田さんを見れたし、石田さんのお友達さんとも知り合えた。

ただ、色々まだ整理がついてないし、多分顔真っ赤になってる。
そもそも、急にお友達さんの登場に焦った。
全然喋れなかった。


ーーー後悔先に立たずだ。


「本当気遣わせてばかりで…とりあえず、車にどうぞ。送ります。」

石田さんは車のロックを解除しながら歩き出す。
その石田さんに言われて気づく。
むしろ、謝らせてばかり!

「あのっ!全然迷惑じゃないですし、気も遣ってませんし、むしろ石田さんに気を遣わせてしまってこちらこそ申し訳ないです!でもって、あやまってばかりでホントにすみません!だから石田さんは謝らないでください!」


石田さんは目を大きく開いて、その後、控えめの笑顔になった。

「ありがとうございます。そう言っていただいてホント感謝してます。高梨さん、出来れば車の助手席の方にどうぞ。」


私は石田さんの後をついて行ったため、運転席の後ろにいた。


「あー!すみませんっ!」


慌てて移動する。
もう、ダメっぷり全開…涙



車に乗り込むとまた緊張が走る。
車の中は石田さんっぽい、ほんのり爽やかな香りがした。

運転も丁寧で、乗ってて心地よい。
私の危なっかしい運転とは大違い…



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