投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

無銭湯記スパゲッチュー
【ファンタジー その他小説】

無銭湯記スパゲッチューの最初へ 無銭湯記スパゲッチュー 9 無銭湯記スパゲッチュー 11 無銭湯記スパゲッチューの最後へ

無銭湯記スパゲッチュー-10

第10話『労働』

 こうして勇者は魔王を倒したのだった。
「ありがとうございます、勇者さま!」
 勇者は、助けた王女様と幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。

 パチ、パチ、パチ・・・・
 見ていた人達も、数人ではあったようだが、義理で拍手もしてくれる。わずかばかりのチップも集まった。
「なんだたったの12G〜ぃ」
 おいおい失礼だろ! だいたい俺達の三文芝居で金を取ろうと言うこと自体、間違っている! 
 そう言って、俺はレイモンドの奴を叱もする。
 だが、奴は全く悪びれる事も無く。
「ユグンってば、勇者の自覚なさすぎぃ! 小道具(勇者の剣)だけが立派でも、だめねー!」
 お前だって、姫様って柄じゃ無いくせに、二度とこんな大道芝居なんか遣るものかっ! そう俺は自分に誓って居た。
 だが、12Gはしっかりと、レイモンドのポケットの中に入れられていた。

つづく


第11話

 ナイター中継延長のため、放送中止。

つづく


無銭湯記スパゲッチューの最初へ 無銭湯記スパゲッチュー 9 無銭湯記スパゲッチュー 11 無銭湯記スパゲッチューの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前