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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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焔の精霊-13

「えぇっ?好きって言ったの?アースが?!」

 エンの驚き様にキャラもびっくりする。
 エンは盛大にため息をついて、大事な幼なじみのために誤解をといてやる事にする。

「あのさ〜別にアースの女性経歴を教えるつもりは無いんだけど……今までアースから『好き』って言った事ないよぉ?」

 見た目もいいし、この若さで魔導師という地位もあるうえに床上手とくれば、言い寄ってくる女性はたくさんいる。
 アースはそれを良いことに、自分からアプローチする事は全く無く、来るもの拒まず、去るもの追わずの姿勢を貫いていた。
 勘違いした女性など非道い言葉で一刀両断なんて事もあったぐらいだ。
 エンが話すアースと、キャラの知ってるアースにギャップがありすぎる。

「噂とか聞いたんなら誤解するのも解るけど〜キャラ、愛されてんねぇ〜」

 エンの言葉にキャラは益々赤くなる。

(自惚れてもいいのかな……)

 アースの甘い言葉や優しい眼差しが自分だけのものだと……信じてもいいのだろうか……

「おーい、壁こわすぜぇ、一応、頭さげとけよ」

 周りの補強が終わったアースが外から声をかけてきて、キャラは思わずビクリとする。

「は〜い」

 クスクス笑いながら返事をしたエンはもぞもぞとずり上がってきて、キャラを胸に引き寄せる。
 思った以上にしっかりとした胸板にキャラは体を緊張させてしまう。

「一応、女の子だしねぇ……アース〜いいよぉ〜」

 一応って所がひっかかるが、大人しくしている事にする。

「砕」

ガゴォン

 壁が壊れるとデカくなったエンの精霊がのそのそと這い出していく。

「キャラ!」

 精霊が出るとアースは中に入ってきて、エンの襟首を掴みキャラから引き剥がす。

「大丈夫か?怪我は?」

 エンを放り、キャラを引きずり出すと体中ペタペタ触る。

「……だ…大丈夫だからっ」

「そっか……」

 ことさらホッとした顔のアースにエンはブスッとして言う。

「いてて…ひどいなぁ〜」

 放り出されて打ちつけた腰をさすりながら立ち上がる。

「あ…ありがとうございました」

 キャラは慌ててエンにお礼を言う。

「どう致しまして〜」

「で?何があったんだ?」

 アースは外に出て、大きくなったエンの精霊を親指で示す。
 エンとキャラは顔を見合わせて話し出した。



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