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寝取られる若妻 井沢 遥
【若奥さん 官能小説】

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寝取られる若妻 井沢 遥-1

「ガハハハ・・・いやあ、井沢君、悪いね。新年早々こんなご馳走に、綺麗な奥さんに酌までしてもらって」田中猛蔵は、上機嫌で太った身体をソファにふんぞり返り、大きな声で下品な笑い声を上げている。

「いえいえ、田中社長には、去年は大変お世話になっていますから、どうぞご遠慮なさらずに。どうか、今年もよろしくお願いします」井沢誠一は卑屈な口調で言うと、妻の遥を見て、「おいっ、遥、何してるんだ!田中社長のグラスが空いてるじゃないか」

遥は、10歳年上の誠一と結婚して2年目の28歳だ。誠一は昨年、独立して設計事務所を開設した。その事務所のメインの顧客が建設会社社長の田中猛蔵であり、早く事務所を軌道に乗せるためには欠かすことのできない存在であった。そのため、誠一は、年明け早々の今日、接待のためと田中を自宅に招いたのだった。

「あっ、は、はい」遥は、慌ててビールを持つ。

遥は、この田中が嫌いだ。だらしなく太った身体はもちろん、下品な顔で下品なことを言うのが何よりも生理的に受け付けない。しかし、そんなことは少しも顔に出さず、愛想笑いを浮かべながら、手に持ったビール瓶を傾ける。
「気づきませんで、申し訳ありません。田中様、さあ、どうぞ・・」

「いやあ、しかし、噂には聞いていたけど、奥さんは綺麗だ。ガハハハ・・・」
また下品な声で笑いながら、猛蔵は、さりげなく遥の腕を掴み、隣に座らせてしまうと、腰から尻を撫で始める。遥はそれに抗うように身体を後ずらせるが、猛蔵の手は、逃げる遥の腰をさりげなく抱き寄せ、誠一に見せ付けるようにまた、撫で回す。

「グハハハ・・井沢君も幸せモンだね、こんな綺麗な奥さんを貰って。どうだい、奥さん、ご主人には満足させてもらっておるか?」
猛蔵は、遥の迷惑などお構いなしに、デリカシーのない質問をする。

「社長・・冗談はやめてくださいよー・・」
きっぱりと拒絶したいが猛蔵の気分を害することを考えると強く抵抗できない遥は、誠一に目で助けを求めている。しかし、もともと気弱な誠一は、猛蔵に逆らえない立場もあって、妻の尻を撫でられているのを分かっていながら止められないでいた。

「うん?なんじゃ、奥さん、もしかして欲求不満か?井沢君もしっかりせんとダメじゃよ。ブハハハ・・・」
遥が抵抗しないのをいいことに、ますます調子に乗って、手は遥のスカートの上から太ももを撫で始めていた。

「社長、も、もう、ご冗談はそれくらいに・・」
誠一は、それを見て青い顔をして、アタフタしながら、それでも、なんとかして妻を社長の側から離れさせようとする。
「遥!酒がないぞ!ほらっ、早く持ってきなさいっ!!」
しかし、いつも遥には高飛車な態度の誠一であった・・。

「は、はいっ。あなた。」
遥はサッと立ち上がると、キッチンへと向う。その背中に向って猛蔵の声を掛ける。
「ああ、奥さん。ブランデーはないかね。ブランデーは・・」
「えっ?ブランデーですか・・・申し訳ありません。ブランデーはないです・・」
「なんだ、ないのか・・」
露骨に不満そうな顔をする猛蔵。
「そうだ、井沢君、ちょっと買ってきてくれんか。ヘネシーじゃぞ、ヘネシー」
猛蔵が誠一に向って言う。
「は、はい、社長。でも、それだと、駅前まで行かないといけなので、1時間ぐらいかかってしまいますが・・」
「かまわん、かまわん、ほれっ、金ならワシが出してやる、行って来い!!」
猛蔵のキツイ目つきが誠一に早く行けと訴えている。
「ちょっと行ってくるから、お前は社長にお酌をしてくれ・・・失礼がないような!」
誠一は、猛蔵の顔を見て、断れないと思い、いそいそと支度をして、出て行ってしまった。



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