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ZERO
【ファンタジー その他小説】

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ZERO-13

【6】の前にさらに訂正(言い訳)


 またやっちまいました。
 第四話の所ですが、ゼロ戦のエンジンは空冷なので水温計なんかありえません…。
?( ̄◇ ̄;)/
 もうダメダメです俺。穴があれば入りたい…。
 本当に申し訳ありませんでした。
m(__)m


☆☆☆☆☆☆☆☆☆


【6】《北都?》


 賞金稼ぎ:
 賞金首を捕まえたり殺すことで賞金を手に入れる人。英語でbountyhunter……。
「っていう訳」
 まあ、空賊を見ても動じないから薄々感じてたけどさ…。
「で、その兄ちゃんは空軍のパイロットな訳だ」
「空軍というか自…」
「そう!傭兵よ。傭兵!」
 なんで傭兵なんだよ。一応無線を切った。
「なに言ってるの?都さん」
「だって、あんたの奇想天外な話を誰が信じるのさ」
「奇想天外って…。じゃあ、都さんも信じてないわけ?」
「飛行機も使わずにパンツとランニングだけで突然現れたら信じるしかないべさ」
「それは無しだよ…(涙)」


 話が終わって、ふと外の景色を見ると、だんだん島が増えてきていた。どれもたいして大きくはないが、畑よりも家が目立つ。きっと北都が近いのだろう。
 空も混み合ってきた。大小様々な飛行機に……


 巨大な飛行船団…。
 で、でかい……まさしく巨大だ。全長は300メートル以上で、普通のラグビーボール型ではなくて、てっぺんと底が平らになっている。まるで巨大タンカーが空を飛んでいるようだ。しかもそれが4、5隻の船団を組んでいる。NEFの文字も見えた。
「ふゎ〜、凄い光景だな……」
「まあ、初めて見たんなら当然だべな」
「ところでどうしててっぺんと底が平らになってるんです?」
「てっぺんは飛行甲板よ。飛行機が発着するの。底が平らなのは、北都みたいに大きな島は内陸に着けなきゃならないから……だと思うわ」
 さっき俺のことを奇想天外なんて言ってたが、俺にとっちゃこれこそ奇想天外、青天の霹靂だ。
「見えた。あれが北都本島よ」
 巨大飛行船団から前に目を移すと、雲間から空に浮いてる陸地が見えてきた。少し雲がかかっているが、それを抜けると信じられない光景が広がっていた。
 建物の一つ一つが分からないくらいに大きい『島』だ。
 何に例えたら良いのだろう。
 敢えて言うならホットプレートだろうか…サイズが違いすぎるかな…。
 中心が少し丘の様になっているほかはほとんど真っ平だ。工場地帯から上る煙が『お好み焼きみたいだ』と思ったのは小腹が空いてきたからではないだろう。たぶん…。
 北都上空に入る。何だか久々に陸の上を飛んだ気がするが、まだ3日と経っていないのを思い出す。
「都さん、空港はどっちだい?」
「伊丹さんについて行きな。すぐだから。あと、無線切りっぱなしだよ」
「あっ、いけねえ」
 無線を入れる。
「伊丹さんごめんなさい。彼が間違って切っちゃって」
 俺のせいかよ……。
「『彼』ってか。ハハハ…良いねぇ、若いっていうのは」
「うぅ………」
 俺のせいにした罰が当たったな。
「悪いがこっちが先に行かせてもらうよ。糞ッタレのせいでガタがきてるもんでな」
「了解です。もう着きますか?」
「ああ、あれがそうだ」
 前方に空港が見えてきた。割と普通な感じで2000メートル程の滑走路が2本ある。
「こちらNEF1042。機体損傷につき、着陸許可を大至急頼む」
 俺は思わず割り込んでしまった。
「えっ、そんなに悪いんですか?」
「だめよユウ……何だっけ?」
 都が後ろからヘッドホン無しで言った。
「雄飛ですよ…」
「そう、雄飛。ここの空港は混むからああやってるのよ」
「ふ〜ん…」
「こちら北北都管制。NEF1042、2番滑走路で許可します」
 彼女が言った通り、すぐに許可が出た。
「じゃあお先に。それと青年、さっきはありがとな」
「いえ…」
 そう言って伊丹さんの輸送機は先に降りていった。


 「こちらDD1208。着陸許可願います………。ったく!何でいつもいつもこんなに待たされなきゃいけないのよ!」
 ……かれこれ30分近く許可が出るのを待ってるが着陸許可が出ない。空港上空は許可待ちの飛行機がわんさかいる。
「俺、手がしびれてきた……」
「あとどれくらいかかるか分かんないわよ……」
「なんだってこんなに混むんです?」
「今は空軍が取り込み中で南空港が使えないのよ」
 ここ北都には北と南の空港があるのだが、軍民共用だった南空港が今、軍専用になってるんだそうだ。おかげでこっちは待ち惚けである……。
「……こちら北北都管制。DD1208は滑走路1番に着陸して下さい」
 ―――結局降りられたのは、それからさらに15分後だった。


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