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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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ポートセルミ編 その二 出会いと別れ-3

「あんな子のボーイフレンドになるなんて大変だろうね。」
「ほう……」
 とんとグラスを置いて、リョカに向き直るアルマ。
「でも、僕はその子に悪いことしちゃったんだ」
「え?」
 リョカが声のトーンを落とすと、アルマは目を丸くする。
「その子のことを夜に連れ出しちゃって、とても怖い、危ない目に遭わせた。旅の人に助けてもらったけど、もしその人達が居なかったら……」
「ん……」
 リョカに背を向け、頬を掻くアルマ。
「あれから僕も強くなったつもりさ。もし、次に同じようなことがあっても、僕は守ってみせる」
「そう……」
 その誓いに、アルマはリョカを上目遣いに見つめ、すっと距離を狭める。
「どうしたの? アルマ……」
「ん? んふふ……。そうね……」
 彼に身を預けるアルマに、リョカはそっと肩を抱く。彼女の甘い体臭を胸いっぱいに吸い込み、ふぅと鼻で息を吐く。もう交わることの無い運命に、リョカはこのまま時が止まればとすら願った。
「ぼ、暴力はやめてけれ〜」
 そんな二人の雰囲気をぶち壊すのは、雑巾を引き裂く男の声。
「おいおい、何が暴力だよ。俺らは仕事を引き受けるって言ってるわけだろ? だからその礼金をよこせって言ってるのさ」
 酒場の一角で見るからに田舎モノ風情の男性が、曲刀を持った用心棒崩れの二人に絡まれていた。
「だ、だからこれは村についてからだっぺ。持ち逃げされたらたまらんとよ」
「こいつぁ心外だなぁ。なぁ兄弟。俺達が金を持ち逃げするとでも思ってるのかい?」
「あ、あんたら、確かにつよいけっど、信用できないとよ……」
「ああん!」
 荒くれ者は震える男を威嚇しようと、剣を振るい、床にドスンと刺す。
「ひぃ!」
 その様子に、酒場は一時騒然としたが、誰もがその暴力を前に見守るほかに手立てが無い……。
「いいからよこせっての!」
 荒くれ者は男が大事に抱える袋を掴むと、強引に奪う。
「なんだよ、どれもじゃり銭ばっかじゃねーか」
 つまらなそうに言う男だが、それでも金は金と背負う。
「それは、用心棒を雇うためにみんなで貯めた金で!」
「はん、羽の生えたキラーパンサーなんているわけねーだろうが。これはお前が俺らを侮辱したことへの慰謝料だ。ありがたくいただくぜ……」
「ちょ、ちょっと〜」
 しりもちを着いたままの男を他所に、荒くれ者二人はさっさと店を出ようとする。周りの客も火の粉が降りかかっては大変と、背中を向けてグラスを煽る。
「何あれ、赦せないわ! リョカ!」
「うん、わかった……」
 多少のアルコールは入ったものの、そこは百戦錬磨のリョカ。鋼の昆を片手に二人の前に先回りする。
「ん? なんだお前……」
「そのお金、返してあげてください」
「ああ? 聞こえないね……」
 リョカの物腰柔らかな容貌に男達は鼻で笑いながら肩を突き飛ばそうとする。しかし、リョカは余裕を持ってそれをかわし、石突で手首を強打する。
「ぐわっ!」
「すみません。酔っ払って力加減が出来なくて……。お金さえ返してくれたらホイミをしますんで……」
 腕を押えて蹲る男にリョカはすまなそうに声を掛ける。
「な、このヤロウ!」
 もう一人はそれを挑発と捉えたらしく、リョカに向かってこんぼうを振りかぶる。
「おっと、危ない……」
 リョカはそれを軽くなぎ払い、そのまま石突を彼の喉元に突きつける。
「僕も乱暴はしたくないんです。どうか、お金を返してあげてください」
「く、ぐ……」
 力量差を見切った男は、悔し紛れに金の入った袋を床に叩きつける。
「うわっと……」
 リョカは慌てて小銭が散らばらないようにと袋を押えるが、それをチャンスと見た男は再びこんぼうを振りかぶる。
「危ないリョカ!」
「え?」
 アルマの悲鳴にリョカは顔を上げる。不意打ちはちょうど彼の後頭部に振り下ろされようとした、その時……、ドアが開いて革靴が男の胸を直撃……!
「翼の生えたキラーパンサーか……。その話、詳しく聞かせてもらえないかな?」
 酒場の入り口には青を基調とした旅人の服を纏う銀髪の、赤い瞳の男性が立っていた……。


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