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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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ポートセルミ編 その二 出会いと別れ-11

**――**

「ふぅ、まさか生きとったとはな……」
「お互い様だよ。シドレー……」
 小屋を出たところで上空から降りてきたシドレー。かつての羽の生えた緑のトカゲとは違い、今は金色の小柄な竜といえる大きさ。とはいえ、アルマを一人背中に乗せるのが関の山らしく、彼女をおろすと肩をごりごりと鳴らす。
「目が覚めたとき、お前いなくのうなってたし、その……親父さんのな……」
「うん」
「で、せめて剣だけでもと思ってな。ガロンも幼いし、しゃーないから俺が面倒見ようってさ……」
「ありがとうシドレー……」
「よせやい、もっと恩に着ろ。つか、坊主もすっかり立派になったな。もう十年ぐらいか?」
「せいぜい三年だよ」
「そうだっけ? まぁ、あれだ、つもる話もあるだろうし、いっちょこの辛気臭いとこ出るか?」
「うん……」
「よし、そんなら捕まらんでそこで待ってろ。このワガママ姉ちゃん連れてくから……」
「誰がわがままよ! って、きゃぁ!」
 アルマの悲鳴は、はるか上空へと消えていった……。

**――**

 カボチ村、西の洞窟とは、親を失った魔物達の住処だった。かつては人が使っていたらしいが、地殻変動と崩落で埋まり、そのまま廃墟と化していた。
 シドレーはガロンをつれ、いっときはサンタローズに身を寄せていたが、ラインハットの侵略に遭い、さらに西へと逃れ、積荷に紛れてポートセルミに来たそうだ。その後は人里離れて歩き回り、ここへたどり着いたという。
 そして弱い魔物達に自衛できる程度の訓練をし、迷い込んだ旅人をカボチ村近辺に運んでいた。カボチ村の住民が西の洞窟を恐れたのは、おそらく旅人から聞いたガロンの姿ゆえだろう。
 カボチ村にはアルマが詳しく説明をすることでなんとか誤解を解くことが出来た。また、西の洞窟はただの廃墟であり、魔物こそ弱いが、道が崩落していたりと危険だからと注意を促した。
 話を終えてみれば、全ては言葉の行き違いと独り歩きだろう。

**――**

「ふぅ、なんだかせわしい冒険だったわね……」
「うん……」
 ふたたびポートセルミに戻ってきたリョカ達。アルマは台所へ行き、買い置きの干し肉を外でちょこんと座っているガロンにロンに投げる。
 ガロンはそれを咥えると、一声お礼のように鳴き、がじがじと齧る。
「ウチのガロンさんはお上品ざますのよ」
 一方シドレーはというと、土足で闊歩し残りの干し肉を勝手に齧る。
「まったく、爪の垢でも煎じて飲めば?」
「まぁ、なんだ。それよかリョカ、お前、どうするん?」
「僕は、僕は父さんのお使いを頼まれて……」
「へぇ、そんならそっちの姉ちゃんに……。まぁいろいろめんどくさい事情があるの? そんならいいけど……」
 シドレーはリョカとアルマを交互に見ながら、ふいとそっぽを向く。
「俺も暇やし、暫くついて行っていいか?」
「うん。僕も一人旅は寂しいし、シドレーが居るくらいが丁度よいよ……」
「そうかしら? こいつだと煩すぎると思うけど……」
「うっさいなぁ……」
 シドレーはワインのボトルを掴み、たすき掛けの鞄に入れる。
「ちょっと……」
 その傍若ぶりにアルマは咎めるよりも苦笑い。
「まあええやろ。邪魔者は暫く退散してやるんやし、これぐらいの駄賃……」
「もう、どういう意味よ……」
 今度は顔を真っ赤にさせて怒るが、その頃には外へ出てガロンを掴んで空へ飛び去ってしまう。
「まったく、このセクハラ親父!」
 アルマは遠い空に消えるシドレーに悪態をついていた……。


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