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夢幻の杜
【ファンタジー 官能小説】

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夢幻の杜-6

「そうなんだ、アクア」
「――ちょっ、カラン?」
優しく微笑み、カランが私を抱きしめる。
「…なんで笑ってるの?」
「嬉しいから」
…男の人って、よくわかんない…。
「アクア。恥ずかしいことじゃないから…もっと、声を聞かせて。たくさん気持ち良くなって…!」
――その瞬間。
「あ、あはぁ!」
カランの指が、下着の中の秘部に触れた。
溢れるほどに濡れているそこをなぞり、蕾を捉える。
「ひぁ…!あ、あぁ…そんなグリグリしな…で…」
つま先まで張りつめるほどの切ない感覚。
あぁ、また溢れて零れる。
「はぁ…アクア…」
――ジュルッ
「んぁぁ…あ!ダ、ダメよカラン!そんな…と…こ…汚い…!」
カランが、奥から流れ出る私の蜜を吸って、舐めた。
「ひぃ…ぁ!あぁ、ん、ふぅ……あぁ!!」
――ヌプゥ
「…うっんあぁ!ゆ、指…がぁ…あぁ、入って…くる…!」
17年間、誰ひとりとして触れたことのなかった私の内に、カランの長い指が埋まって…。
「あぁ、カラ…ン!そ、そんなに動かしちゃ…ぁぁ!いやぁ!」
「嫌?…こんなに気持ちよさそうに、腰が動いてるのに?」
カランのちょっと意地悪な問い掛けに、でも、答えることはできない私。
尖りきった蕾を引っ掻き、内で蠢くカランの指に、頭の中が…白くなって…!
「ぁ…、何か…来る!あ、ぁん…な、何か出ちゃう…ぅ…んん!ダ、ダ…メェ!あ、イ、イクゥゥ!!」
――プシャァァ…
「んあぁぁっ…!!」


「――アクア、大丈夫?」
ぼんやりと見上げた視線の先に、心配そうにこちらを見つめるカランがいた。
どうやら、ほんの僅かな間だったけれど、私の意識は飛んでしまっていたみたいだ。
「大丈夫…じゃない。あ、あんなに気持ち良くて、こんなビショビショに…なっちゃうなんてっ!」
真っ赤な顔で喚く私を、カランは楽しそうに見てる。
…あぁ、良かった。
カランが、笑ってる。
嬉しい。
でも、胸がギュッと締め付けられたみたいに…なんだか苦しいよ。

「…アクア」
カランの指が、私の頬をなでて。
そのまま、次々に降りかかるキスの嵐。
おでこに、目尻に、鼻に。
耳、鎖骨…再び固く持ち上がる胸の頂に。
「ん〜!カ、カラン!くすぐったいよ…ぅ…あ…?」
そうして、気付いた。
さっきから私の下腹部に当たってる、固くて熱い…。
『――姫様、男性は興奮すると大切な部分が固く大きくなり、それを――…』
ロータスの、ちょっと焦ったような声を思い出す。
本当、だったんだね。
(―――……)
「――うぁ…!アクア…」
思いきり手を伸ばしたら、熱く沸ったそれに届いた。
触れてみたいと思ったんだもの。
カランの…全てに。
「触ると…気持ちいい?」
あ、照れた。
顔を赤くしたカランが、気まずそうに視線を逸らす。
「触ったりとか…な、舐められたりとかは…まぁ、気持ちいいよ…ね」
――プッ
「アハハハハ…!」
「わ、笑うかアクア!?自分から聞いといて!」
「ご、ごめ…!」
だって。
出逢った瞬間の、切なく憂いを帯びた王子様はどこへやら。
相変わらず、超絶美形なことに変わりはないけど…真っ赤になって、ちょっと怒ったようにぼそぼそ呟いてる横顔。
…何故だろう。
そんな姿を見た後ほど、カラン、あなたがとてもとても愛しい。


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