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みだ★ゆめ
【ファンタジー 官能小説】

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4・バカなんて大キライ-4

「・・・ごめんな、リリス」
『・・・・・・』
「今月一杯はきつそうなんだ。でも、なるべく早く帰るから。来月はまた、余裕が出来そうだ。だから・・・」
『・・・・・・うん』

ぐす、と鼻をすすり、リリスは俺を見つめた。
ウサギの様に真っ赤な瞳だ。って事は、相当泣いてたな。

こんなに俺を想ってくれてたと思うと、申し訳ない反面嬉しさもあった。

ずっと一緒だったからな。
平日は朝と夜しか会えなかったけど、いつしか大事な存在になってたんだ。

『・・・あっ』

リリスの後頭部の髪を撫でてやると、妙に艶のある吐息が漏れる。
もう、我慢出来ない。
そのまま顔を自分のところに寄せて唇を奪った。
ずっとリリスからキスされてたから、俺からやったのは久し振りだな。

『んっ、んるぅ、んっんっ』

戸惑うかなと思ったがリリスは舌を差し込んできて、そんな訳無いかと思い直す。
泣いた顔を見てしまったので控え目になるかな、と危惧していたが、相手はサキュバスだ。

リリスは舌をくねらせ自分の唾液を飲ませてくる。
サキュバスの唾液は媚薬になるらしく、飲まされると感覚が研ぎ澄まされて感度が良くなるのだ。

『隆一ぃ・・・いっぱいキスして』

甘えるのが可愛らしくて、もっとしようとしたら顔面を抑えられた。
軽くふざけてるんだなと微笑みながら手を退けたら、今度は口を抑えられてしまう。
キスをせがんどいて何なんだ、冗談のつもりなのか。

『口じゃなくて・・・ここ』

リリスはそう言うと、ゆっくりベッドに体を横たわらせた。
何処だ、おっぱいか。腹、或いは臍か。それとも、下の口とか・・・・
しかし、リリスはどこも指差していない。

ここというのはつまり、全身って言いたいのか?

いつもなら恥ずかしくて断るけど、今は仕方ないな。
リリスから求められるのは嬉しいし、何よりどんな期待にも応えてやりたい。

『んふぅ・・・・』

まずは、鎖骨を啄む様にキスして、赤い跡をつけた。
肌が白いせいかそれがやけに目立つ気がした。
そのままおっぱいに吸い付きたかったが、リリスがまたへそを曲げそうなのでもう一度鎖骨にキスした。

『あはっ、また出来た。ねえ、もっといっぱいつけて、隆一の・・・印』
「・・・しるし、か」
『うん。体にいっぱいキスしてほしいな』
「おっぱいが真っ赤になってもいいか」
『・・・・・エッチ』
「今更かよ」

そんなつもりは無かったが、聞いてみたくてつい口から出てしまった。
今日はリリスのお願いをちゃんと聞いてやらなくちゃな・・・


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