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朝比奈愛梨の秘密
【性転換/フタナリ 官能小説】

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体を知る-1

自分がフタナリだという事実をようやく素直に受け入れる気持ちになった愛梨は、その日の夜から、まずは自分の体を知ることにした。


毎日浴室で裸になっているとはいっても、その頃と今では気持ちが違う。


なんとはなしに見るのと、自分で自分を知ろうという心構えで意識的に見るのとでは見方もかわるというもの。


愛梨は全裸になり、姿見に自分の姿を映した。


サラサラの肩より少し長い黒髪に、二重で戸惑いの混じる瞳、伏せ目がちのまつげは長く、高めの鼻と小さなぷるんと潤いのある唇に、少し恥ずかしいような気持ちから赤らむ頬。


『……これが…私………』


全体的に華奢なつくりをした体に見合う胸は小さめながらも形よくツンと上を向き、くびれのあまりない幼い腰周りにキュッと上がったお尻から伸びる足もまた、カモシカのように細く長い。


その中心に、本来ならばあるはずのないモノが小さく縮こまって申し訳なさそうにぶら下がっているのを目の当たりにした愛梨は、なんだか自分まで申し訳ないような気分になって俯いた。


《受け入れない場合、成長が遅れることも多々ある》


ネットで読んだ一文が頭をよぎる。


私がずっと受け入れてあげれなかったから、私の年齢になってもこんなに小さいままなんだ…。


同じページに載っていた標準サイズを微かに記憶していた愛梨は、標準よりもかなり小さめという自覚が芽生えていた。


あのフタナリ女性のモノは、愛梨のソレよりもかなり大きかったのも印象に残っている。


フタナリの中でも自分は少し遅れていると思うと何故か恥ずかしく、受け入れた途端にそう感じることを不思議に思いながらも、子どものソレのような大きさの中心に心の中で謝って、頑張ろうというよくわからない感情が芽生え始めた愛梨は、頬を赤らめながら自分観察を続けた。


立ち姿全体を確認した後は、やはり気になる女性の部分を観察する為、床に座り少しだけ足を開いてみる。


が、垂れ下がる小さなソレが邪魔をして、あまりよく見えない。


もう少しきちんと見ようと、くっつけたままの膝を少しずつ少しずつ開いていく。


体を支える為、後ろに手をついて姿見に映るM字開脚をした自分の姿。


はしたなく丸見えになった局部に視線を逸らしたくなる気持ちをぐっとこらえ、自分の体を知るという目的を忘れないようしっかりとそこを観察する。



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