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それは投稿小説を読んだ事から始まった。
【青春 恋愛小説】

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今までで最も長い二日間2-5

その夜、私は夢を見ていた。
「俺....横山さんの事....好きだよ....」
「俺は本当に横山さんの事....」
それは彼に告白された時の事だった....そんな私に私が問いかけた。
「由貴、あなたは彼の告白を受けた時どう思った?」
「私は.....」

「無視するのも返事の一つなんだから.....」
「自分が恋愛対象になっているかどうかもわからないのかな?」
それは唯に相談した時の事だった.....
「由貴、あなたは唯の話を聞いた時どう思った?」
「私は....」

「返事をするなら、早い方がいいわよ!」
「後になればなる程断りづらくなるでしょう!」
それは結花さんに相談した時の事だった....
「由貴、あなたは結花さんの話を聞いた時どう思った?」
「私は....」

そして私は自分に言い聞かせた。
「答えを出す時、その答えを出した自分を他人がどう思うか気にしないで、自分の心に正直になって!!」


「由貴!いつまで寝ているの!もうお昼よ!!」
私は母の声で起こされた。いつもは夢の内容を忘れてしまっているのに、今日ははっきりと覚えていた。
私の心は決まった....


昼ご飯を食べた後、彼の仕事が一段落する時間を待った。
「もういいよね.....」
そう呟きながら電話をかけた。
「ハイ。ヒイラギハウスです。」
美香さんの声がした。
「そちらでバイトしていた横山ですけど....」
「アッ由貴ちゃん!どうしたの?」
美香さんの声のトーンが変わった。
「お忙しいところ申し訳ありませんが鷹矢さんお願いします。」
「ゴメンね!由貴ちゃん!裕兄は今日体の具合が悪くて休んでいるの....」
「そうなんですか.....あの.....鷹矢さんにどうしても話たい事があるので....連絡先を教えて欲しいんですけど.....」
「そうね.....本当はそういうのは断っているんだけど....由貴ちゃんならいいか....携帯の番号でいいかな?」
「ハイ!お願いします!」
「いい?090………」
「ええと、090………ですね。どうもありがとうございます。」
私は電話を切って大きく息を吐いた。それから、彼の携帯番号を押した。
「ハイ.......」
彼の声がした。何度も頭の中で考えていた言葉がどうしてもでてこなかった。
「どちら様ですか?」
「.....横山です....」
そう答えるのがやっとだった。
「えっ?どうして?」
「美香さんに....聞きました.....」
そう答えて、ハッとした。彼の聞きたかった事は、何故携帯の番号を知っているのかではなく、何故彼に電話したのかという事じゃないかと....
「昨日は.....すみませんでした....」
「えっ?」
「何も言わないで帰ってしまって....ゴメンなさい....」
違うでしょ!由貴の言いたい事は!自分にそう言い聞かせた。でも言葉が出て来なかった。
「....横山さん.....聞いて欲しい事がある....」
沈黙を破るように彼が話し始めた。


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