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みだ★ゆめ
【ファンタジー 官能小説】

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1・サイテーなハジマリ-8

『は、ぁ・・・っ、ん、くっ・・・!』


リリスの顔、そして胸元が赤く染まっている。
表情だけでは分かりづらいがしっかり感じてるみたいだ。

「う、あ、俺、もうそろそろ・・・い、いくぞ、うう・・・!」
『んぅっ!!』

射精した瞬間、ほぼ同時にリリスの下腹がびくんと跳ねた。
何度か痙攣し、やがて静かに力が抜けていく。


「はあ、はあ・・・」
『・・・・・・・・・』


リリスは虚ろな目で天井を見つめていた。
開いたままの口から不規則な呼吸の音がしている。

「大丈夫か?」
『・・・あつい・・・』

自分の腹に手を添えながら、目線はそのままで呟いた。
大事な部分の感触は人間と変わらなかったが、サキュバスといえどそこは同じなのだろうか。


脱いだ服を着せ終えたところでカラスが箱から出てきた。

『どうだリリス、雄の悦ばせ方が少しは分かったか』
『・・・全然、駄目。ただされるばっかで分かんなかった』
『そっか。でも自分からやるのとは色々と違うだろ』

こくん、とリリスは頷いた。
カラスと軽く言い合いをしてた時は生意気そうだったので、素直に話を聞くのは意外だった。

「お前達、これからどうするんだ?」
『次の雄を探しに行くんだ。修行はとにかく数をこなしていくしかないからね』
『・・・・・・・・・』
『さあリリス、行こう。早く一人前のサキュバスになる為に』
『ラウム・・・・・・私、ここに居てもいい?』
『えっ、どういうことだよ?』

突然のリリスの申し出に驚いた。
カラスと同じく、俺もどういうつもりか知りたい。

『・・・私、何も出来なかった。だからもっと上手くやれる様に、この人としたい。駄目?ラウム・・・』
『色んな雄とした方が経験になると思うけど、1人とじっくりやるのも悪くない、と思う。でも、それはおれが決められる事じゃないから』
「俺は別に構わないよ、ちょうど相手もいないしな」

一体、どうしてこんな返事をしたんだろう。
この時は相手がいない寂しさもあったのかもしれない。
でも、リリスがもっと頑張りたいと自分から言い出した事に、少なからず惹かれたのか・・・?

『じゃ、じゃあ早速』
『おいリリス、無茶だよ。続けてやるなんてまだ・・・』

リリスは俺に抱き付いてきた。
そのままキスしようとしたら急に目蓋が落ちて、俺の膝に傾れ込んでしまった。

『だから無茶だって言ったのに、後先考えないんだから。
 あの、隆一・・・こんな不束な子だけど、温かく見守ってあげてね。リリスに代わってお願いするよ』
「ああ、いいよ。こっちこそよろしくな」

後先考えてないのは俺も同じだろう。

あのピンクの箱を拾った事が切っ掛けで、俺の運命は変わり始めた。
・・・なんてのは大袈裟かもしれないが。


こうして、俺とサキュバス、そして一匹の共同生活が始まりを告げた−


〜〜続く〜〜


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