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魔神探偵
【推理 推理小説】

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魔神探偵〜鼠編〜-6

 帰りの電車の中、ふと思い出した疑問をぶつけた。
「つーかなんで霧音なんだ?」
「あれ?あれは……起きてるのが霧音だけだったから。私も、霧音以外もみんな寝ちゃって…」
「なんだ…」
それだけか…。まぁ『咲葉』や『氷愛』が出てくるよりはましだった。
 霧音は、物質の判別が得意で、二十日鼠だと分かったのはさすがだと思う。でも、体力勝負になると、やっぱり弱いよなぁ……『アイツ』も久々に使っちまったしな…。アイツの本当の名前は『エンドリッジ』と言うらしい。作ったのは俺の爺さんだって話を聞いたことがある。
「そうだ!お土産お土産♪」
嬉しそうにもらった紙袋の中を漁り、キレイに包装された何かを取り出した。
「何だそれ?」
「知ぃ〜らないっと」
美姫はセロハンテープの部分をキレイに剥がし、中身を露わにさせる。
「何…コレ…」
包装をとられた『ソレ』には、やけにリアルな鼠の絵と共に『鼠まんじゅう!』とデカく書かれた箱が出てきた。
「し…しらね」
美姫から顔を背けて、窓の外を見る。もうお腹いっぱいですよ…多恵さん…。絵のリアルさに腹がふくれた俺だった…。


「なかなか美味しいよ?」
「嘘!?」


END


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