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「完全犯罪@救急車」
【犯罪 推理小説】

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「完全犯罪@救急車」-2

2 彼は黙って横になったまま、苦しそうな呼吸をしている。
こんな彼だけどさすがに心配。
「ね。ユウ。彼、大丈夫かな」
「大丈夫でしょ。いつものことだから。」
「いつものことって、ごめん、わからない。どういうこと?」
「それは・・」
ユウは白いシャツに腕を通しながら目を伏せた。
「ね、アイとの時もこうなのかな。」
「ん?」
ユウは決意の色を目に現した。
「彼はわたしの部屋に来ると、すぐにベッドに横になって動かないの。」
「え。」
「わたしがリクエスト通りの銘柄のお酒を口移しで飲ませてあげて
服を脱がせてあげる。彼は最初のうちはいろいろ指示をしていたけど
最近は何も言わない。いつもどおりのメニューでふたりの関係は進む。
全て彼の希望通りにわたしがやってあげる。」
わたしは耳をふさいだ。
「やめて」
「ね、教えて。アイとの時もそうなの?」
口移しでお酒、いつもどおりのメニュー、やってあげる、それらの言葉が頭の中でリ
フレイン。
頭を抱えてしゃがんだ。
彼の頭からの血は少しずつ床に広がっていく。
「ねぇ。ユウ。ちょっとこれ危ないよ。救急車」
わたしはさらに混乱してきた。
ユウは冷静そのものだ。
「大丈夫よ。いつものことだから。それより、アイとはどうなの?話してよ」
ユウの毅然とした態度に圧倒されてしまう。


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