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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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幼年編 その五 ラインハットへの旅路-7

「そうか……。なるほど。パパス殿の息子となればまああるいはありえるかもしれんな……。しかしベビーパンサーをのぉ……」
 老人はずれた眼鏡を直しながらリョカに近づき、ガロンに手をかざす。だがガロンは敵愾心むき出しでフーッと唸る。
「ほほ、嫌われたもんじゃな……。少年よ……、おぬしはまさか魔物と意思の疎通が出来るのか? ふ〜む、いや、だが、これはもって生まれた才能というべきもの。年端も行かずにそれに目覚めたことこそ賞賛すべきことか……、にしても気性の荒いとされるキラーパンサーを子供とはいえ……」
 口をもごもごさせながらぶつくさ言う老人はもう一度リョカに向き直り、両肩を叩く。そしてまっすぐ瞳を覗き込んできて、
「ふむ、やはり透き通った目をしている。これまで何人かのモンスタマスターを見てきたがお主ほどの逸材はそうそう居ない。お主も『銀髪の剣士』を目指して精進すると良いぞ」
 老人は満足そうに言うと、もう一度パパスに一礼して兵士を連れ、去っていった。
「ねえ父さん、『銀髪の剣士』って何? モンスターマスターなのに剣士なの?」
「うむ、『銀髪の剣士』というのは昔、ずっと昔の、竜の神様がいたころの話よりさらに昔に居たとされる伝説のモンスターマスターのことだ。その剣士は雷を操る剣と緑の竜を筆頭に数多の魔物を従えたという。そして一時の間、自らを魔王として世界に君臨したらしい」
「え? 魔王!?」
 魔王といえば、かつて竜の神と対峙したとされる地獄の帝王や、人間もエルフも魔族、魔物でさえ超越されたと『存在』がそれに当たる。だが、それを名乗ることを許された人間が居るとなればそれはどれだけの力の持ち主なのか?
「うむ。伝承によれば人魔王とされているが……、同じくモンスターマスターの兄妹によって討たれたらしい……。ま、全ては御伽噺だ」
 だが、パパスにしてみればそれはただの子供だましの絵空事でしかないらしく、はっはと笑ってそのまま家に戻っていた。
「やっぱり嘘なのかな……」
 リョカがそう呟くと、道具袋がごそごそと動く。
「坊主は騙されやすいからな……」
「そうなのかな……」
 シドレーの言葉にリョカはただ素直にがっくり来ていた……。

**――**

「旦那様、坊ちゃま、お気をつけて」
 ラインハットへの旅立ちの日、サンチョはお手製のサンドイッチのお弁当とバニアティの水筒をくれた。リョカとしてはキャラメルティが良かったのだが、旅の途中で飲むものなので甘いものは控えた。
「うむ。今回はまあそうだな、すぐに帰るつもりだ。うむ、大丈夫だ……、さ行くぞ、リョカ」
 パパスはまだ心残りがあるのかしばし黙っていたが、決心したらしくサンチョに頷くと、リョカの肩を押す。
「うん!」
 リョカは今度の旅も連れて行ってもらえることに喜んでおり、いつもの旅の始まりよりも、気合の入った返事を返す。それに勇気付けられたのか、パパスも軽い足取りで村を後にできた。
「そうだ、サンチョ! もし僕の留守に青い髪の女の子が来たら、僕の描いた絵が二階にあるからって教えてあげてね!」
「はーい! わかりましたよ〜坊ちゃま! どうかご無事で〜!」
 しばらく離れたあともまだ見送りを続けているサンチョも、しばらくして見えなくなった……。


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