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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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幼年編 その四 妖精の里-10

「ぐるるる……」
「コイツがボスか……。坊主、コイツかなり強いど……気ぃぬくな!」
 唸るガロンはリョカの命令も待たずに飛び掛る。ガロンも大きく口を膨らませると、大きな火炎の玉を吐き出す。
「ぐっ! まずいわね〜」
 ガロンの牙を左腕ではらうが、メラミを飲み込む炎の塊には冷や汗も凍るほど。女王は咄嗟に作った氷の盾でそれを弾くが、炎の威力が勝っているらしくそれは一瞬にして半壊していた。
「今だ!」
 リョカは間髪いれずにブーメランを投げる。
「しまった!」
 それは右手首を強く打ち、フルートを落させる。
「いただき!」
 ちょこまか動いていたベラはフルートを拾い、扉へ走る。
「みんな! 逃げるわよ! これさえポワン様のところに戻れば女王も力を失うわ!」
 勝利の予感に喜びの声を上げるベラだが、皆表情が暗い。
「出られたらの話かな……」
 リョカの言葉の直ぐ後に、扉のほうで破裂音がした。
 玉座と廊下を結ぶドアが崩れたのかと思ったベラだが、音はさらにその外側で起こっていたらしく、うっすらと見える第一の城壁が崩れ、出口を塞いでいた。
「その通りよ! お前達を逃がさなければ春風のフルートはポワンの元へいかない。そうすればこの世界は永遠の冬になる。私の時代よ! あの忌々しい姉さんだって手が出せない、氷の楽園をつくるのよ!」
「まあ、恐ろしいことですわ……」
 わざとらしい驚いた口調で言うフローラだが、そっと両手を広げると、大きな火炎の玉が二つ出来上がり、それが空中で合わさると先ほどシドレーが放ったそれよりも一回り大きなものになる。
「なっ! なんじゃそりゃ〜!」
「メラミ? いや、メラゾーマ?」
「メラって言いますの。両手で出すとこんなに大きくなって、物騒ですわね……」
 ふうと困ったようにため息をつくフローラだが、彼女を除くほとんどの者がありえない大きさのメラ(×2ではあるが)に驚きを隠せない。
「そおれ!」
「ひ!」
 無常にも投げつけられた火焔球はものすごいスピードで女王へと向かう。再び氷の盾を作るが、それらは触れると同時に蒸発してしまう。
「ぎやぁあああぁぁぁ!」
 体の半分を持っていかれた女王。それでも火焔球の勢いは衰えず、城の屋根をぶちやぶって外へ出て消える。
「あらあら、粉雪のお召し物が台無しですわね……。私、夏に一着欲しかったのですが……、諦めますわ……」
「き、きぃ〜」
 女王は彼我の明らか過ぎる戦力差におびえ、歪み、魔物の性分ともいえる醜い顔を見せる。
「わ、わあ! 化け物だ!」
 ザイルはリョカの背後に隠れがたがた震えだす。
「よくも私の服を、城を、半身を……! お前だけは許さない。お前だけは氷付けにしてばらばらにしてやる!」
 そう叫ぶと女王はすごい勢いでフローラに突進する。
「バカやな〜、あの威力を見てまだ行くんかい……」
「それが……、先ほどの魔法でここら辺の火の精霊さん達がいなくなってしまいまして……、連発は無理ですわ」
 窮地であることを臆すことなく語るフローラに再び唖然とする面々。女王のみがにやりと笑い、氷の槍と化した右手を構え、フローラに襲い掛かる。
「ですが……、氷の精霊さんならいくらでも……」
「バカが! 雪の女王に氷が効くとお思いかい? そのお花畑な脳みそぶちまけな!」
「あらあら、そんな言葉遣いだとお里が知れますわ……」
 やれやれといった様子のフローラは空中で円を描き「ヒャダルコ」と呟く。
 それは氷結系の中級魔法ではあるが、たとえどんなに魔力の差、錬度があろうと、氷の魔物に効果があるとは思えない。
「死ね!」
「フローラさん!」
 すっかり油断していたリョカはカシの杖を構えて彼女の前に出ようとする。


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