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階段を上る時
【その他 官能小説】

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階段を上る時-6

「ご、ごめん!泣くつもりなんてなかったんだ。なんでだろう?男のくせに女々しくてごめんね・・・」
そう言うと彼は目を拭い、遥奈に微笑みかけた。その時、遥奈は彼の顔を自分の胸に抱き寄せた。なぜだか分からないが、悠斗の涙の訳が理解できたのである。そして目の前の悠斗がとても愛しく感じられたのだった。悠斗もまた、自分の涙の訳を感じ取っていた。彼にとって遥奈の胸はとても心地よく、いつまでもこうして居たいという感情に囚われていた。(あっ・・・)不意に遥奈は心地よい感覚を感じていた。今まで味わったことの無い感覚だった。力が入らない・・・悠斗を抱きかかえたまま、ベッドに倒れこむ。胸の辺りにとても心地よい感覚を覚えた。目を配ると、悠斗が彼女の胸を愛撫していたのだ。服の上から、そのふくよかな胸を優しく、そして力強く愛撫する。さらに彼は遥奈と唇を重ね、右手で服の上から乳房を揉みあげる。そして左手は耳をくすぐるようにさすりあげた。
「はぁ・・・うふぁぁ・・・ゆ、悠斗さん・・・」
遥奈にとって全てが心地よかった。そして同時に、自分が汚れていたという想いが、少しずつ消えて行くのが分かった。触れてもらった体の個所が、浄化されていく・・・そんな感覚を感じていた。彼の愛撫には大きな愛情が感じられた。しかし・・・遥奈は少しの不満を感じていた。気持ちは、(早く・・・私の体を感じて)と願っているのだが、彼の手は一向に直接肌に触れてこようとしない。どうやら彼は少し焦らしている様だった。だが、遥奈の体に灯った性の想いは悠斗の予想を上回っていた。彼女は、
「悠斗、もっと私を感じて・・・私を感じさせて。私の全てを感じて・・・」
段々と消えていってしまいそうな声であったが、彼女にとって精一杯の意思表示であった。そして、この時悠斗は気が付いていた。遥奈が初めて自分の事を、呼び捨てにしてくれたのである。遥奈はいつも自分に対して敬語を使い、『悠斗さん』と呼んでいた。自分のほうが10歳も年上であったせいかもしれない。10歳年下の遥奈に敬語を使われることが、内心歯がゆかった。悠斗の恋愛に歳は関係ない。男女平等の概念が強いのだ。悠斗から見ると、遥奈はいつも一歩引いているように感じていたのだった。その遥奈が自分の事を呼び捨てにしてくれたことが、とても嬉しかったのである。その照れが見え隠れする台詞とは違い、その後の彼女の行動は至極大胆なものであった。彼女の手が悠斗の右手を掴むと、自分の服の中へ滑り込ませた。悠斗はとても驚いた様子であったが、その行動が悠斗に火をつけた。

 悠斗の両手が遥奈のパーカーに潜り込んでいく・・・。パーカーの下のブラは既にホックが外され、その役目を果たしていなかった。熱く、濃厚なキスを続けたまま、彼は遥奈の胸を愛撫し続ける。手に納まりきれない豊満な胸を、ゆっくり回すように愛撫する。遥奈はとても敏感だった。胸の先に手が掛かるたびに、体が大きく(ビクッ・・)と揺らぐ。指先で乳首を素早く擦りあげると、遥奈の口からは上ずった甘い声が鳴り響く。
「あっあっぅぁ・・・ふぅ・・・ん」
少しだけ足らず口の彼女だが、今はその面影もなく、悠斗を誘う淫らな声を上げる。悠斗は彼女を起こし、座らせた。そのまま上着を脱がし、遥奈を見つめる。彼女は恥ずかしそうに両の胸を腕で隠し、悠斗から視線を少しそらしていた。その表情がさらに彼を掻き立てる。そのまま彼は遥奈の胸に顔をうずめた。遥奈も彼の頭を抱き抱える。と、彼女の体がビクッと振るえる。悠斗が舌で胸を愛撫し始めたのだった。指とは比べ物にならないほどの快感が彼女を襲う。左の乳房を外から内へゆっくりと舌先で愛撫する。乳首に掛かりそうで掛からない舌が、遥奈にとってはもどかしかった。更に柔らかな乳輪を口に含み味わう。右の乳房も彼の手に愛されていたが、やはり乳首への愛撫が無い。
「うぅん・・・も、もう・・・あはぁ・ぁ・」
切なそうな声が彼の耳にも届いていた。その声を聞いた悠斗は、遥奈の両胸を寄せる。少し大きめ胸は、寄せただけで両の乳首がくっついてしまうほどであった。と、彼は遥奈の両胸の先端を同時に舌先で舐め始めた。彼の舌先はまるで別の生き物のように素早い動きを見せる。時折指先で摘み上げたりもした。心地よい僅かな痛みが、逆に心地よく感じられる。遥奈も少なからず自分で胸を触ったことがある。しかしそれは興味本位の行動に過ぎず、快楽を得るまでには至らなかった。今まで感じたことの無い快感に遥奈の声が更に上ずる。


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