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黒い看護婦
【OL/お姉さん 官能小説】

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黒い看護婦4-1

また夜の巡回で…。

樹里さん担当の検査が終わった。
やってる時はそれなりに楽しかったけど…。
終わってみるとズキズキと痛みだけが残る鬼の様な検査だった。
「早く戻るわよ…早漏ボーヤ!」
診察台の上でマゴマゴしている僕をニタニタと急かす樹里さん。
全く容赦がないと言うか。
発射したばかりの気恥ずかしさを抱える僕は顔を赤らめ、視線を樹里さんから逸らす様にして。
足を庇いながら診察台を降りた。
樹里さんの悪さのせいで足の痛みは結構な事になっていたが…そんな事を言う訳にはいかない。
気恥ずかしさと痛さを堪えた僕。
シュンとして車椅子に乗り込んだ。

病棟に戻ると…退屈な時間が待っていた。
あんな目に遇わされても尚、樹里さんが行ってしまうと淋しかった。
そして…さっきの事を思い出しては。
ひとりニタニタと口許を弛めていた。
足のズキズキは治まらないけど。
もし、また同じ検査をされたら…。
僕は間違いなく喜んで自分のモノをしごくだろう。
自分でも気がついていなかったけど。
僕はどエムなのかも知れない。
そんな事を考えながらも…僕は今日の夜に淡い期待を寄せていた。

夜が来た。
今日の夜勤は言わずと知れた。
僕はドキドキと胸を高鳴らせながら樹里さんの巡回を待った。
キュ…キュ…。
看護婦(看護師)特有のラバーソールの音が廊下に響いてきた。
このタラタラと歩く感じ紛れもなく樹里さんだ。
他の人ならもっとキビキビと歩いている。
僕はいつの間にか樹里さんの足音まで判る様になったのかなぁ。
僕の口許にクスッとした笑みが浮かんだ。
幸いにもカーテンの外からは二つの高鼾も聞こえるし…僕は逸る気持ちを抑えて樹里さんを待った。
その時。
僕が待ち焦がれていたのをマルッとサクッとお見通しといった感じで。
樹里さんがカーテンの内側に入ってきた。
斜めに僕を見ながらニッと笑う樹里さん。
本当に意地悪そうだけどセクシーさは半端ない。
そんな樹里さんを見て僕は驚くフリも寝ていたフリも出来ず。
パッと顔を綻ばしてしまった。
「昼間は痛かった?」
小声で囁く樹里さん。
僕はコクコクと頷いて応えた。
まだ二ヤついている樹里さんが僕のベットの端に腰を下ろした。
また…痛い事されるのかなぁ。
僅かばかりの緊張が走り僕はゴクッと生唾を飲み込んだ。
そんな僕に…。
“ごめんね”
真っ赤なタラコ唇が声を出さずに囁いてきた。
うっ!胸がズキンときた。
樹里さんがいつになく優しい微笑みで僕を見つめながら…。
ネイルがド派手な指先で僕の頬を突付いてきた。
ちょっとした緊張に強張っていた僕の頬の筋肉が弛んでくる。
そして。
樹里さんはその真っ赤な唇をキュッと窄めてみせた。
キス…いやチュウをする時の唇だ。
何だろ…この優しさ。
戸惑いながらも僕は樹里さんの唇に吸い寄せられてしまう。


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