投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ピリオド
【姉弟相姦 官能小説】

ピリオドの最初へ ピリオド 65 ピリオド 67 ピリオドの最後へ

ピリオド 終編-31

「ふ…んん…」

 ベッドの中で軽い伸びをする。

「…眠すぎちまったかな」

 カーテン越しに入る日光の明るさが、午後だと語っていた。

「んん…あれ?」

 二度目の伸びをしながら周りを見渡すと、亜紀の姿はなかった。

(自分の部屋に帰ったか、朝飯でも作ってんのか?)

 ベッドから出たオレは、改めて裸だった事を知った。

「そういえば…あのまま寝ちまったんだな」

 昨夜の“甘い出来事”が甦る。オレのモノと亜紀のモノが混じり合い、身体からは淫靡な匂いがしていた。

「さすがに、これじゃマズイな」

 オレは階下に、シャワーを浴びに行った。
 身体を泡だらけにしながら、頭の中には自然と、亜紀が現れる。

「また勃つのかよ…」

 すべてを出し尽くしたハズなのに、思い出した度にペ〇スが反応してしまう。

(オレは亜紀の云ったように、ただの変態野郎なんだな)

 シャワーを終えて、キッチンに向かった。
 冷蔵庫を開けると、缶ビールが数本残っている。オレは1本取り出し、隣のリビングのドアを開けた。

「さて…と」

 ソファーに腰掛け、ビールを飲もうとした時、テーブルの異変に気づいた。

 封筒がひとつ、あった。

「なんだ?」

 手に取ると、見覚えのある字で“和哉へ”と表に書いてある。

「また買い物か?」

 オレは楽観視して、封筒の中から便箋を取り出した。
 便箋は、3枚あった。

「なになに…和哉。今日までありが…」

 ──何書いてやがんだッ!



 和哉。今日までありがとう。改めてお礼云うのって恥ずかしいから、手紙にするね。

 去年の秋から、わたしの問題に真剣に関わってくれたこと、感謝してます。

 貴方は最後まで、竹内との関係修復を考えてくれたね。それに、わたしのわがままにもずっと付き合ってくれて、嬉しかったよ。

(何を云ってんだ。当たり前じゃないか…)

 和哉ももうすぐ異動だったね。でもね、わたしも今日、この家を出ていくよ。母さんや父さんには後で伝えるから心配しないで。

(なんだと…)

 オレはリビングを出て階段を駆け上がり、亜紀の部屋に飛び込んだ。

「そんな…」

 目の前には、がらんとした空き部屋があった。


ピリオドの最初へ ピリオド 65 ピリオド 67 ピリオドの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前