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無間地獄
【SM 官能小説】

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準備と変化-2

Side/M

「調教師コンテスト?」

「そう。それに二人で出ようと思うんだけど」

蒼介からそのコンテストに出ることを告げられて、一体どんなことをされるのかと不安になったが、説明する蒼介の顔はとても真剣で僕もそれに応えたいと思った。

「わかりました」

「じゃぁ今度の休みから色んな体勢で縛るから頑張るんだよ」

今までも色んなところで色んな体勢で縛られたけど、縛られるごとに新しい刺激が体を襲ってくるので、いつもその不思議な苦しさに声が上がってしまう。

そして何度目かの縛りの時、あの撮影会の時のような体が折れそうになる体勢を少しアレンジした縛り方をされた。

縛られる時は色んな角度からどのラインが綺麗見えるのか見るために、全面鏡張りの部屋を使うのだがこの縛りをされた自分を見て思わず息を呑んだ。

すごい・・・

空を飛んでるみたい

それにたくさんの縄が繋がってて操り人形みたい

されるがままに操られる自分・・・

あああ

段々頭がかすんできた

今までで一番興奮していたのだが、蒼介は浮かない顔をして却下しようとしていたので、僕は白くなる意識を必死に保たせながら今の僕の思いを伝える。
蒼介は考えるような顔つきで僕を解放した。

やっぱりだめなのかな・・・

今まで一番きついけど

一番苦しくて気持ちよかった

僕のこんな恥ずかしい体を

みんなに見てもらいたい

「実沙希がいいと思うならこれでいこうか。あとは服は着る?裸でも着たままでもいいんだよ」

一番きつい体勢のはずなのにこれに決まって良かったと思ってしまった自分が恥ずかしくなる。

服・・・

裸のままで縛られて、ギンギンに勃起したペニスを大勢の人に見られるのもいいけれど、
僕が本来の僕としてここに存在している、と自信を持って言えるあの姿を見てもらいたい。

僕がうまく表現できないもどかしさに唇を噛み締めていると、蒼介はそっと抱き寄せて優しく応えてくれた。

蒼介さんに出逢えて本当によかった。

そして本番の一ヵ月後までの間、学校では信人とすれ違うだけになってしまった。
信人はどこかそわそわとした表情で、息を詰まらせるようにうつむく姿も目撃した。
部活にも出ていないようで先輩が時々教室に顔を出す。

きっとお尻に何か入れられているのかもしれない

もしかしてオナニーもさせてもらえてないのかも

どんなことされてるんだろう・・・

以前味わった日常の中でたった一人だけ非日常の行為をしている背徳感を思い出して、股間が熱くなってしまった。

いつか信人と一緒に何かされることがあるのかな

してみたいようなしたくないような複雑な想いが駆け巡る。
一点を見つめて熱い溜息を漏らす信人の横顔を見つめながら運命の日を待った。


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