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絶交チョコミント
【青春 恋愛小説】

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告白リベンジマッチ-8

▼▼


(――ったく、人の気も知らないで……)

後ろを走る水澄がいきなり大声でよく分からない事を口走ったのでビビった。
まぁ何やら頭の中で愉快に暴走してたらしいのは、黙ったままくるくる変わる表情を見てたから分かるけど。

(こっちは緊張して仕方ないってのに……)

向かう場所はまだ水澄には教えてない。まぁ別に教えてもいいんだけど、行けば分かるし。

(……まぁでも、この様子を見る限りじゃ連れてきて正解だったかな)

一緒にいるだけでコレなのだ。もし学校で昼休みの続きをしていたら、おそらく暴走してまともな返事は返ってこなかっただろう。

(……上手くいきゃいいけどな)

この計画は単なる思い付きだ。まぁ俺としては、水澄がいつもの調子を取り戻してくれて、俺の告白に対してちゃんと考えてくれればそれでいい。
結果については――水澄次第なのだから。

そんな事を考えているうちに、繁華街が見えてきた。


▼▼


「えっと……ここ?」
「ここだ」

繁華街に着いて、自転車を置いて歩くこと数分。
以前食べに来たアイスクリームショップを通りすぎ、たどり着いたのは……。

「ゲームセンター、よね?」
「他の何に見える」
「いや、ゲームセンターにしか見えないけど……」

やって来たのは以前一緒に遊んだゲームセンター。テディベアを取った場所だ。
首を傾げる私に、吾妻が告げる。

「さてと。……突然だが水澄、勝負だ」
「……勝負?」
「ん。アレで」

そう言って吾妻が指差した先には……これまたいつか私達が対戦して私が勝利を収めた太鼓のゲーム。

「何でまた……」
「水澄が勝ったら、またアイスクリームでも何でも奢ってやるよ。んで、俺が勝ったら……昼休みの続き、ちゃんとさせてほしい」
「っ」

……そういう事か。

「なによ……そんな事しなくたってちゃんと話はするつもりだったのに」
「つっても、できそうな状態じゃなかっただろ」
「あはは、そうかも。……でもね、アイスは魅力的だし――勝負するからには私、本気でいくよ?」

いろんな事がごちゃまぜになってパニック状態だった頭が、ようやくはっきりしてきた。
悩むのは後回し。この水澄 小羽……こと勝負事にかけては一切手を抜くつもりはない。

いい度胸じゃないの吾妻。このゲームで私に勝とうだなんて、百年早いって事を思い知らせてやる!

「おうよ。俺も負けたのが悔しくて練習したからな。……リベンジマッチだ」


そして百円が投入され、勝負の火蓋は切って落とされた――!



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