投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『ビコーズ』
【エッセイ/詩 恋愛小説】

『ビコーズ』の最初へ 『ビコーズ』 2 『ビコーズ』 4 『ビコーズ』の最後へ

『ビコーズ』-3

3 『NICKNAME』

わたしを呼ぶ声が聞こえる
誰もいない廊下
午後七時
振り向かなくても判ってる
わたしをそんなふうに呼ぶのは
あなただけだから

まつげにあなたの言葉をのせて
唇の降りてくるのを待つ

あたたかな吐息
その吐息がいつか
わたしの望むものを
運んでくれますように
いつかあなたがわたしを

わたしの名前を
呼んでくれますように


『ビコーズ』の最初へ 『ビコーズ』 2 『ビコーズ』 4 『ビコーズ』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前