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悔し涙が身に染みる……。
【レイプ 官能小説】

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悔し涙が身に染みる……。-19

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「じゃあ帰りますか……」
 ようやく破廉恥な二次会が終ったことに安堵する幸一。だが、移動に際して彼の家には栄治、和志に宏美、それに忍が来る。志保と佐奈は「先輩」のアパートに行くらしく、不安がある。
 ただ、佐奈を栄治と一緒に居させるには不安があり、彼女を心配する志保はそれについていくらしい。
「心配するなって」
 そう言って肩を叩く達郎に、幸一はどこか納得の出来ないところがあるものの、志保の背中を目で送った……。

 アパートに着いた幸一は、皆を部屋に通すと適当に布団を敷く。
 ベッドが一つと来客用の布団があるが、この人数では足りない。男達はフローリングの床に布団を敷いて毛布とタオルケットを被る。忍と宏美はさすがに女の子ということもあり、簡易ベッドに二人で寝てもらうことにした。
「それじゃあ寝るよ……。明かり消すけど、トイレの電気は消さないでいいからな……」
 気疲れの半端でない幸一は電気を消すと、すぐに横になって目を瞑る。
 なれないアルコールのせいで頭の中がぐわんぐわん鳴り、なかなか寝付けない。
 和志の隣では栄治がいびきをかいているのが聞こえてきて、ソレを羨ましいと思う。

 しばらくして、ごそごそと音がした。
 和志がトイレに行ったらしい。
 その音に目を覚ましたのか、ベッドの上で誰かが起き上がり、トイレに向かう。
 身体は熱く、意識がはっきりしてきて、それが忍だとわかる。
 悪乗りをしていた二人だけに気になり始め、耳をそばだてる幸一。だが、聞こえてきたのは水を流す音と戸を開く音。和志は特に何を話すこともなく部屋に戻ってきた。
 ――やべ。
 起きていたのが気付かれるのも困るので、タオルケットに頭を隠してやり過ごす。
 隣で毛布に包まるのが伝わってくる。
 そしてまた水が流れる音がした。
 再び戸が開き、今度はベッドのほうが軋む。
 ――ふう……大丈夫……。
 ただトイレに行っただけの二人を変に意識したことが急に恥ずかしくなる。ひとまず目を瞑り、明日に備えて眠ることにする。
 ――志保、明日なんて言おう……。
 室内で射精してしまったことを思い出し、不覚にも勃起する幸一。救いなのはそれ以上の醜態を晒してくれた栄治の存在。二人が今後どうなるのかはわからないが、それはそれ、これはこれでしかない。
 彼女はこのサークルを続けるのだろうか? もし辞めるのなら、自分もまた辞めよう。
 志保と繋がりが無くなるのは悲しいが、このまま続けても良いことは無い……のだろうか?
 先ほどの忍による手コキ、奈々子のオマンコの感触。
 それは役得ではないか?
 毎回そうなるとは思えないが、もしまたこの手の遊びをしたら、その時は……?
 ――ん?
 何かが下半身に触れた。そう思ったら、いつの間にか股間の辺りまで手が伸びていた。
「や、やめてくださいよ……」
 和志が手を出してきたと思った幸一はその手を掴む。
 ――え?
 やけに細く、そして冷たい。
「し……、大きな声出さないの……」
「忍先輩?」
「うふふ、いい? 声出しちゃだめよ?」
 そう言って彼女はズボンを緩めてきて、そのまま手を股間に偲ばせ始める。
「ちょ……だから!」
「あんまり暴れると、さっきのこと志保ちゃんに言うよ?」
「げ……」
「暗闇の中、奈々子ちゃんと何してたのかも、全部聞いたし……」
「え?」
「いいの? 志保ちゃんに知られても……」
「それは……でも、そんなことして先輩、何かいいことあるんですか?」
 素直な疑問として、彼女が見返りなしに性的な遊びをしてくれる理由がわからない。
 特に志保と付き合っているわけではない彼にとって、射精に導かれることは快楽に過ぎず、ばれたとしても片思いを失うだけのこと。成就する見込みも薄いのなら、いっそのこと忘れてしまうのもいい。


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