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とある街のとあるモノガタリ
【純愛 恋愛小説】

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喫茶店 daisy-1

 明希の住むアパートから歩いて10分くらいのところ。商店街の中にある喫茶店“daisy”のドアを開けると、カランと来客を告げるベルが鳴った。



「明希ちゃん!」



 店のカウンターの奥、厨房なのだろうそこからエプロン姿の小太りの中年女性が出てくるなり、明希の名前を嬉しそうに呼んだ。



「湯来サン。おはようございます」



 明希はペコリと頭を下げると、後ろに居るカイキの隣に一歩下がる。



「あらあら、どちら様? 明希ちゃんの彼氏?」



 ニコニコと笑って湯来はカイキに顔を向ける。



「や、そうじゃなくて。昨日の夜、拾ったの」



 明希はヘラヘラと湯来の言葉を否定した。



「あらまあ。そうなの。それでここに来たのね」

「カイキくんをお願いします。あたしはもうすぐバイトなんで行かなきゃいけないんですけど、良いですか? 学校終わったらまた来ますから」

「うん。頑張ってね」



 あっさりと明希は喫茶店を出て、走り去っていった。そんな明希を見送ると、湯来はにこやかにカイキを店のカウンター席に座らせると、カウンター内で何かを始める。



「カイキくんだっけ? コーヒーでいいかな? あとサンドイッチでも食べる?」

「…………何も要りません」



 警戒したまま湯来を見、首を小さく振った。



「そう? じゃ、飲み物だけでも出すわね」



 …………あの変な女もこの人も人の話を聞かない。



 カイキは湯来に聞こえないようにひっそりと溜め息を吐いた。



「昨日の夜、明希ちゃんと会ったって言ってたけど、ここに来るまで明希ちゃんの部屋に居たの?」



 カウンター越しに湯来がカイキに話し掛けると、カイキは頷いてみせる。




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