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俺のすべてが朱に染まる
【サイコ その他小説】

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俺のすべてが朱に染まる-4

 …………。
 そうだ。肝心なことを忘れていた。
 父子相姦。
 男親による虐待といえば強姦だろう。相手はこんな小さな女の子でも、世の中に変態はいくらでもいる。その変態を親に持ったこの子は本当に可愛そうだ。
 身体に虐待の痕がないのも頷ける。セックスをするときに、青あざの浮いた身体を見たくないのだろう。なんて理不尽な、勝手な奴だ。
 やはり、そうだな。確かめる方法は少ない。
 処女膜を調べるしかないだろう。
 もし……いや、確実に親から性的虐待を受けているのだろうからな……。
 白いパンツに手をかけると、まだ抵抗をしてくる。やはりな。処女膜を父親に破られているから、それを知られたくないから抵抗するのだ。
 そうだろうそうだろう、女にとって大切なものなのだ。処女膜の破れた女など、ただの子宮脳に過ぎない。この子もいずれはそうなってしまうと思うと胸が痛む。
 だが、今は目の前の犯罪を解決するのが先決だ。その後は彼女自身、強くなるしかないのだ。
 肝心なことを忘れていた。
 俺は処女膜を見たことが無い。
 世間で言う童貞だが、俺は貞操を守っている。
 くだらない女に引っかかるほど、俺は弱くないのだ。
 だが、それが今回は仇となった。
 女の子の割れ目を覗いたが、膣の奥まで穴が見えるし、膜といえるものが見当たらない。
 やはり処女ではないのだろうか?
 …………。
 そうだ。確実な確かめる方法がある。
 いれてみればいいのだ。
 処女はセックスをすると処女膜が破れて血が出るはずだ。そうでなければ出ない。単純な調査だ。
 うむ、それではいれさせてもらうか。なにぶん、この子も小さいし生理は来ていないだろう。これも全ては虐待の証拠を見つけるためだ。わかってほしい。俺はロリコンじゃない……。
***
 きつくてせまく、おまけに臭い。セックスなんてそれだけだ。
 正直、こんなことに躍起になれる世の中のバカどもがわからん。
 こんなことはただの苦行だろう。
 というか、俺の場合はそうとしかいえない。なにが楽しくてこんなションベン臭いガキを相手に初体験をしないといけないのだ。
 そうだ、処女だったのだろうか……?
 俺は自分のモノを見て驚愕する。
 なんと赤い血が我慢汁に混じっているではないか。
 まさか、処女だったのか?
 慌てて女の子の割れ目を見ると、俺の精子に血が混じってこぽこぽと溢れてくるではないか。
 しまった。この子は入れられてはいなかったのか。
 俺は嵌められた。ハニートラップとかいう奴か。
 つまり、この子の父親は正義感溢れる俺にこの子を処女検査をさせ、処女膜を破らせたあとで関係を結ぶつもりだったのだ!
 こんなことを見抜けない俺はなんて愚かなのだろう。
 きっとこの子はこれから父親に性的搾取をされ、さらには客を取らされることになるのだろう。ロリコンは世の中にいくらでもいるのだ。俺はこの子を守れなかったのか……?
 …………いや違う。この子ももうあと数年もすればきっと子宮でしか物事を考えられなくなる女性になるだろう。今も俺様に抱かれて気持ちよさそうにあんあん叫んでいたのだ。きっと売春、援助交際、果ては薬を使ってのセックスに嵌っていくのだろう。かりそめの快楽に惑わされ、避妊具すらつけない行為を重ね、いずれは子を孕み、その子もまたこの子と同じように父親に強姦され……。
 悲しみの連鎖だな。
 この子は、この子はきっと不幸の種なのだ。
 俺は日本を正しく導くためにも、この子……、いや、この淫売を粛清する必要がある。
 しかたないのだ。
 心苦しいが、うらむのなら時代を恨め。自分を強姦しようと企む父親を恨むのだ……。
 さらば、悲しき子よ……っ!
 手に力を込める。しばらく抵抗を示してきたが、それも数分のことだ。
 抵抗が無くなったあともしばらく俺はその手を女の子の首に回しておいてあげた。
 この世の最後のぬくもりを与えられたのは俺のこの両手なのだ。
 しばらく優しさを与えてあげたい。


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