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オカシな関係
【コメディ 官能小説】

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オカシな関係2-1

私の認識では私と涼ちゃんはコイビトと呼ばれるものになった。
でも、私達の時間はまるで合わなかった。
夜のオシゴトの私と早朝から仕事をはじめる涼ちゃん。

涼ちゃんのお店は水曜定休なのだけど、誕生日や行事の予約が入ればその分は作って店を開ける。
涼ちゃんらしいけどね。

なにかが変わったかというと、よくわからない。
相変わらず小箱を持ってくるし。

束縛したり、されたりしても良い関係になったのだ。
でも、キス以上のことはしていない。
束縛をしたり、されたりもしていない。

このまま。
このままの関係でいたいと私は思っている。





「おねーさん、おねーさん。俺もランチ1つね」

涼ちゃんは珍しく私の正面に座り、ウェイトレスに手を振って注文した。
店の人もコイツは注文しないで箱置いたら帰るヤツという認識ができていて、あわてて、おしぼりと水を持ってきた。

「ごめんねー。俺、今日はお客さん」

ウェイトレスさんがにっこり笑って立ち去った。

「あの子、かわいーね」
「はいはい」

こういう状況でそういうことは言わないのが普通なんじゃないかな?
といって、あまり腹も立たない。こういうヤツだから。

「ねー、ヤキモチやいたりとかしないー?」
「しないしない」

私は目の前で手をちょいちょいと振った。

分かってやってるわけだ。質が悪い。

「今日は帰らなくていいの?」
「うん。今日は正真正銘のオフだよーん。予約なし」

といいながら、小箱をだす。

「オフだったら、作らなくても良いじゃない」
「んー。これは別。楽しいの。前にも言ったでしょ」

コイツはいつになったらこれを作るのを止めるのだろう。
まあいいけどね。

ランチが運ばれてきた。
本日はメインは豚の生姜焼き。

「わお。うまそ」

涼ちゃんは欠食児童みたいにガツガツ食いに入った。

一足先に食べ終わっていた私は小箱を開けた。
今日はクッキー。ハートと星型。あとチョコマーブル。
チョコで模様を付けてある。


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