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『乙女の願いは俺を悩ます』
【コメディ 官能小説】

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第1話『うそっぱちとほんまもんの恋』-2

このまぁちゃんことまりあとは、もともとお向さんだった。

親同士がご近所付き合いの中でかなり故意にしていて、お互い一人っ子で、誕生日が三日違いという、いわゆるひとつのよくある幼馴染というやつだ。

そんで、このまぁの家が転勤とかで小5のとき、関東方面に引っ越していった。

そんなこんなで、この前、なんとはなしに懐かしくなってしゃべってみたら、向こうでまぁは、なんやら俺でも名前だけは聞いたことのある、結構有名な女子校に行っていたという。

もう高校生だし、そのまま残っていたら大学までエスカレーターで一直線に行けたというのに、それが結局、親にくっついてこっちに帰ってきてしまった。

せっかく入った学校だったらしいのに、まったくなんてもったいないことするやつなんや。


・・・そう。こんなかんじでまりあは、この町に舞い戻ってきたのだった。



そして、穏やかなる俺の日常は突如、掻き乱される。

それは明日から待ち待った連休だぜー、という誰もが浮かれるある週末のこと。

今日という日に都合よく、今日の日直(週番の最終日だった)が俺で、ついでに家がまたまたご近所さんだなんて、まさに神さまのいたずらか悪魔の仕業としか思えない。


「うぉ〜い、生きてっか?連休中の課題、持ってきてやったぞー」

昔もこんなことが何度かあったなぁ、なんてそのときの俺は子供のころの自分たちを思い出して、ほんわかした気分になっていた。

「ちょっと上がってく?」

こっちに帰ってきてはじめて見る制服以外の家着のまぁが、思っていたより普通っぽく出迎えてくれる。

―― なんや、意外と元気そーやんか・・・。

そして俺は、届けてやったお礼に茶の一杯でも出しやがれと、なんの気なしに上がってしまった・・。

「おまえんち来んのも久々やなぁ。」
―― って当然や!
当たり前なことに俺はツッコミを入れる。


・・・いつの頃からだったのだろう?
ガキのころはウザいぐらいにべったりで、あんなにお互いのウチを行き来して、入り浸りだったというのに。

かの有名な思春期の入り口というやつの微妙な時期にさしかかったころ、俺たちの間には目に見えない距離が出来上がっていた。

まあ、こんなことは、誰もがなにかしら経験していることなのかもしれないのだが・・・。



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