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生徒会へようこそ
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生徒会へようこそ【MISSION4:幽霊の謎を解明せよ!】-4

「あの、オッさん。今日の放課後鍵を開けた時、既に開いてたりしてませんでした?」

「あー?そんな二時間も前のこと覚えてねぇよ」

「あ、そうですか…」

なんつー記憶力の悪さ…。
もし鍵が開いてたとしたら、昨日帰る時にオッさんが施錠し忘れただけだと思ったんだけど。
そしたら、昨日の放課後から今日の授業が終わるまで、誰でもここに出入り出来たことになる。
でも、それをオッさんが忘れてるんじゃなぁ〜…。
でもやっぱり人の仕業としか思えない。

「さぁ優!どうだ!この幽霊な何だ!?分かったか!?」

何でそんな張り切ってるの?

「分かんないよ、僕霊感とか無いもん。百歩譲って幽霊がいたとしても実害無いからいいんじゃない?」

「ああ、オレもそう思う。幽霊なんてものはこの世に存在しないからな」

キミさんが眼鏡を直しながら言った。

「幽霊怖ーい♪」

小鞠さん、絶対嘘でしょ…。

「実害は無くとも、あんなに神坂は怯えていたではないか…」

みんなに言われて、さすがの宝さんも少し萎縮している。

「関わらねぇことだな。触らぬ神に祟り無し」

オッさんの言う通りだ。別に信じてる訳じゃないけど、関わらないに越したことは無い。

「さて、今日も暇だったな。オメーら帰んぞ」

気付けば、もう下校時間の6時を過ぎている。
この時間になると部活も委員会も一斉に活動を終わらせて家路に着く。
6時を過ぎてるということはこの学校に残っている生徒はあまりいないだろう。
宝さんはまだ煮え切らない様子で口を尖らせている。
キミさんと小鞠さんは、荷物をまとめて、廊下に出ていた。

「宝!香住!早く出ろ」

「…しかし」

「ほら宝さん」

宝さんをイスから立ち上がらせようとするが、しかめっ面のまま動こうとしない。
仕方無い…。
僕は少し屈んで、宝さんの耳に口を近付けた。

「幽霊のこと、僕も考えてみるよ。オッさんたちには内緒で」

口元に手を当てて小声でそう言った。
じゃないと、ここから動いてくれそうにない。
すると宝さんはパッと花が咲いたような笑顔で僕に顔を向けた。

「本当か!?」

「う、うん…」

その場しのぎの嘘を言ってしまったことに、良心が痛む。

「おい、オメーら!」

「はいっ!今行きますっ!」

立ち直りが早い…。







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