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JoiN
【コメディ 恋愛小説】

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JoiN〜EP.FINAL〜-3

「やっぱり、男と女だもんね。あれだけ一緒にいたらそうなるのは当たり前なのかな」
「いや、男と女だからじゃないです。俺と栞菜だからこそ、なんですよ」
「はいはい、もう何とでも言えば。こういう時って何回体験しても歯痒いわ」

俺を見つめながらもどこか遠くを見てる様な目付きだった。
・・・そういや、以前も聞いたことあるな。自分が気に掛けてた女優が、男のマネージャーとゴールしたとか。
名前は・・・残念ながら記憶に無い。確か映画を中心に活躍してる女優だった様な。

「私ってそういう運命なのかなー。男の子の場合はうまくいかないんだけど・・・」

栞菜はよく立花さんに相談してて、それが結構悔しかった。
男じゃ女同士の領域には踏み込めないのか、なんて枕を濡らした夜もあった・・・いや、泣きはしなかったかな。

好きとか嫌いじゃなく、単純に一人の人間として自分の担当する子に信頼して欲しかった、って気持ちはあったのかもしれん。

「でも新人の子に手を出したお馬鹿さんはあんたが初めてよ。少しは考えなさい」
「もう今更栞菜との絆は引き裂けませんよ。諦めて下さい立花さん」
「いい?絶対、人目につく場所で会わないこと。奴らは何処にでもいるわよ。まさに蝿や蚊、害虫の如く場所を選ばないから」

俺は特に構わないんだが栞菜の未来を考えて、電話で我慢してるのだ。
燃えるね、体の奥がゾワゾワする。見つかってはならない、マネージャーとアイドルの禁断の愛、んー甘い!

新聞や下品な雑誌によく載ってる熱愛スキャンダラスな記事
絶対に撮られてはならないという思いと、一度は撮られたいという背徳感。

俺はまさにその禁断の領域に頭のてっぺんまでどっぷり漬かっているのだ!

「その鼻の穴の膨らみ様だと、また話を聞いてないわね。いい?見つかってもあんたは守んないからね」
「そうなれば栞菜と愛の逃避行に洒落込みます。連絡はしないで下さいね」

いつもみたいに軽口で流してしまったけれど、行為の重さを感じていた。
今まで尻軽で生きてきたが、もう俺だけの問題じゃ無くなるんだな。


「すいません、また栞菜と電話していいですか。急に声が聞きたくなっちゃって」
「いいけどあとで尻文字ムービーの刑ね。何書かせるか今から楽しみにしときな」


ちゃんと許しはもらったけど、いつもの癖でトイレへ駆け込む。

今すぐ栞菜に伝えたい事があるんだ。届けこの思い。

願いよ今、君のもとへ〜・・・・・・おっといかん、歳がばれそうだ。



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