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JoiN
【コメディ 恋愛小説】

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JoiN〜EP.5〜-5

「んっ、待てよ?」

なんだ、じゃあ寝れば治るんじゃないか。
こんな簡単な事に気が付かないなんてどうかしてるぜ。

そうと決まれば少しだけ寝よう。
次に目を開けた時、きっといつもの俺に戻ってるはずだ・・・

駄目だ・・・眠れない。
こんな蒸し暑いのに眠気なんて訪れるわけねえよな。
そもそも何故に俺はここで寝ようとしてるんだ?

うっかり寝たら蒸し焼きになりそうだ。
しかし教室に戻るというのも釈然としない。


「・・・起きてる?」


蝉時雨のノイズで一瞬だけクリアな音が聞こえた気がした。それも、俺の本命の女の・・・
知らなかったな、あまりの暑さの中に放り出されると、幻聴を引き起こすとは。

「ねえ、起きてるんでしょ。まだ撮影中だったのに勝手に抜け出して、ホント自分勝手なんだから」
夢や幻の類では無さそうだ。
すぐそばに栞菜がいる。でも、会いたくない。
惨めな姿は見せたくないんだ、ほっといてくれないか。

「・・・・・・起きたくない」

しばらく黙っていたが、栞菜が立ち去る様子を見せないので、ついに根負けしてしまった。
お前には適わないよ、はぁ・・・溜め息も熱で淀むぜ。

「起きてんじゃん」

目を開けると、栞菜がしゃがみこんで俺を見上げていた。
・・・なんでここにいるんだ?まだ撮影が残ってるんじゃないのか。

「もう終わったよ。さっきとは別に1シーンだけ撮って終わりだった」

わざわざ口に出さずとも疑問に答えてくれた。

「変なの、誰もいないとこに行くなんて。煙草も吸わないのに」
「あ、あれ?そうだったか?俺、今まで一本も吸わなかったっけ??」

こくん、と栞菜が頷くのを見て、そういえば煙草が嫌いだったのを思い出した。
砂糖入りの卵焼きほどじゃあないがな・・・
なんでさっき煙草を吸いに行くと言ったんだ?自分の事ながら全く以て理解できんわい。


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