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幻蝶
【フェチ/マニア 官能小説】

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幻蝶(その1)-5

あれは、ボクが高校二年生のとき…。

…ほら、みんな見て…ヤスオからのラブレターよ…やだあ…わたしに、そんな気なんてないわよ
…だいたい、ヤスオってネクラじゃない…蝶なんて追いかけて、陰気臭いし…いじめたいタイプ
だよね、ヤスオって…

音楽室の中から聞こえてきたのは、亜沙子さんの声だった。ボクは廊下でその声をじっと聞いて
いたのだ。ボクが三ヶ月前から書いた亜沙子さんあてのラブレターだった。そのボクのラブレタ
ーを亜沙子さんは、女友達と笑いながら回し読みをしていたのだ。
顔が火照るくらい恥ずかしかった。ボクはその場から逃げるように離れた。

悲しかった…でも、ボクはあのラブレターのことがあってからも、亜沙子さんを忘れることはで
きなかった。高校を卒業してからも、何度も手紙を書いた…そして、三年前に偶然出会ったあと
も、短い手紙を書いたけど、亜沙子さんから返事が来ることはなかった。



そして、ボクは一ヶ月前の同窓会で、再び亜沙子さんに出会うことができたのだ。

出席するつもりがなかった同窓会だったけど、もしかしたら亜沙子さんに会えるのではないかと
密かに思っていたから、会場で最初に探したのはもちろん亜沙子さんだった。

彼女の姿を見つけたときは、ほんとうに嬉しかった。胸の鼓動が自分でも押さえきれないくらい
ドキドキした。三年前と変わらずショートカットがよく似合って、スラリとしたスタイルが瑞々
しく、とても素敵だった。

それに、彼女はまだ独身だったのだ。ボクは会場で、ずっと遠くから亜沙子さんを見ていた。
亜沙子さんはボクの方をにっこり笑いながら何度か振り向いてくれた。亜沙子さんの裸体を想像
して、アサちゃんのからだに重ね合わせたとき、ボクのペニスは身震いしそうな甘い疼きに充た
されていった。



バイトから帰宅したボクは、檻に入れておいたアサちゃんを、膝の上に乗せる。

ママがいなくなってから、あの大きな檻には、アサちゃんを逃げないようにいつも監禁している。
ボクのお気に入りの透けたブラジャーとパンティ姿のアサちゃんに、買ってきた赤い革の首輪を
付ける。

…よく似合うよ…これでもう、絶対ボクから逃げられないからね…と、ボクはアサちゃんに囁く。

ボクは首輪の感触を楽しむように指でなぞり、アサちゃんのパンティを脱がせる。


いつものようにつるりとしたあそこの手触りが心地よかった。でも、亜沙子さんの白いからだの
あそこだけは、きっとボクの嫌いな淡い黒色の陰毛に覆われているに違いない。
いつかボクが亜沙子さんを、ママがいなくなった檻に捕らえることができたときは、最初にあそ
この陰毛を剃ってあげるつもりだ。

そして、展翅台の上で蝶の羽根を広げるときのように、亜沙子さんの性器をピンセットで少しず
つ開いてあげる。もちろん、最後は亜沙子さんの性器の真ん中に虫ピンを突き刺し、ボクの標本
として亜沙子さんは永遠にボクのものになる…。


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