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教師の情事
【教師 官能小説】

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教師の情事(最終章) -1

W高校の卒業式当日。正之は今日で来るのが最後の教室に入ってきた。
「よう、野村!」
「今日で最後だよな。」
クラスメートが正之に声をかける。
正之にとって最初は入りたくもなかった学校だったが今では学校を去るのが
こんなに寂しいものになるとは思わなかった。
「おはよう、正之。」
「おう、おはよう、順子。」
順子が後ろから声をかけてきた。正之は大学試験に失敗し浪人生活を送る事になったものの、
同じく大学受験に失敗した順子と共に同じ予備校に通う事になったので普段通りの生活が
また続く事となった。お互い勉強し、話したり、セックスしたりと。
正之は佐和子の遺志を継ぐという立場から教師になる事を決め、そのために大学に行く決意をした。
順子も佐和子にあこがれる形で教師になる決意をした。

S中の萩原は佐和子と別れた日に孝子に破局を告げると孝子はそれに逆上して
持っていた包丁で萩原を刺殺してしまった。我に返った孝子は萩原の遺体を外車に乗せて山中に捨てようとした時に運転を誤って海浜公園の近くにある港から海に飛び込んでしまったのだ。
この二人は行方不明者として萩原や孝子の家族から捜索願が出されたが、ある日何かの拍子で
萩原の自動車が海に浮き、白骨化した萩原と孝子の遺体が発見された。
佐和子が録音し、萩原に渡したテープは海流に乗ってしまったので発見されなかった。
ちなみに正之が佐和子のマンションから出てきた盗撮写真とネガは佐和子が事故を起こす前に
佐和子の手で車の灰皿で燃やしてしまったのでこれも存在しない。
S中ではこの事件でマスコミが殺到、厳しい管理教育も批判され管理教育を廃止する事を決定した。

畑中が教室に入ってきて最後のホームルームを行った。
生徒達は卒業式の説明が行われパンフレットと「ご卒業おめでとうございます」と書かれた花を
胸につけて卒業式が行われる体育館に向かった。卒業式は淡々と行われ、終わると教室に戻ってきた。
生徒の中には泣きだした生徒もいた。畑中が教室に入ると生徒全員が机を退かして畑中を胴上げした。
「先生、ありがとう!」
「お前たち・・・本当におめでとう!」
その胴上げの輪の中には正之と順子もいた。

正之と順子は最後という事で学校を歩きまわった。
立ち止ったのは佐和子とよく話した相談室だった。
この相談室がなかったらつまらない学校生活を送っていたのかもしれない。
順子とも結ばれなかったかも知れない。
そんな思い入れのある相談室だった。
「正之・・・篠原先生にあいさつしてきな。」
「え・・・でも。」
「私はいいから。外で待っているよ。」
「わかった。ごめん。」
「いいよ。すこし妬けるけどね。」
順子は屈託のない笑いを浮かべた。
正之はドアを開けて相談室に入る。部屋には無機質なテーブルとパイプチェアが
置かれていた。すると眩しい光が走り抜けた。
その光が去った後で後ろで人の気配がした。
振り向くとそこには佐和子がいた。
ボブの髪型に眼鏡、そして星形のネックレス。白のブラウスにタイトスカート。
あの頃のままの佐和子が立っていた。


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