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教師の情事
【教師 官能小説】

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教師の情事(5) -3

「畑中先生・・・。」
「おう、野村?どうした?昨日の試合の疲れか?」
笑顔で話しかける畑中に正之は弱弱しくサッカー部の退部願いを告げた。
「サッカー部ですが・・・今日限りで退部させていただきます。」
「何だって!?どうしたんだ?何があったんだ!?誰かにいじめられたか?」
それを聞いていた順子も思わず立ち上がる。
「いえ・・・部員も先輩も優しい人です。ただ家庭の事情で・・・。」
「家庭の事情って何だ?言ってみろ。」
「とにかく退部させて頂きます。では・・・。」
そう言いながら教室を出て行った。
渡り廊下で手すりに背を寄せて座っていた正之に順子が声をかけてきた。
「野村、サッカー部辞めるってどういう事なの?」
「・・・。」
しかし正之は黙っている。
「野村!」
「お前には関係ないだろう。世の中どうしょうもない事もあるんだよ。」
そう立ち上がるとそのまま校舎へと歩いていった。
入り口でばったり佐和子と出会った。
「野村君、あとで相談室に来て。話したい事があるわ。」

放課後に正之は相談室に来た。ドアを開くとタイトスカートに白のブラウス
そして眼鏡をかけている。いつもの姿だ。
「畑中先生か聞いたわ。サッカー部辞めるってどういう事?」
「・・・。」
「あれだけ部活を楽しんでいたじゃない?何があったの?」
「・・・。」
「どうやら口では話せない事のようね。ならここに紙を持ってきたから書いてみて?」
正之は紙を差し出されると昨日家で起きた事をそのまま書いた。
その紙を見た時佐和子の顔が曇った。
(信二・・・あなたがまさかここまでやるとは。)
佐和子は紙にこう書いて正之に渡した。
その紙を見た時はっと佐和子を見つめた。
(萩原には私から話をつけるわ。でも安心して。あの男に体は許さないわ。
あとあなたの親にも話しておくわ。私は萩原の弱みを握っているのだから。あなたを含め、生徒を守るためなら手段を選ばないわ。)
「だからあなたにはサッカー部は辞めて欲しくないの。」
「わかりました。」
「今日は部活やれる精神状態じゃないからまっすぐ帰りなさい。」
「はい・・・。」
相談室から正之が出るとそのまま下駄箱まで歩いていった。
佐和子はそれを見つめると畑中のところまで歩いた。
すると畑中はグラウンドにはいなかった。キャプテンに聞いてみたところ
職員室にいるという。職員室に言ってみたら電話をしていた。
「ええ・・・ですが中学の教師の話でしょう。今野村君は我がW高の生徒です。
そして野村君への責任はこの私にあるのです。・・・ええ、ですが中学の教師が
見間違えたから、誤解される真似をしているからって
それは野村君の間違いではないでしょう。・・・中学時代の教師より
今通っている我が高の教師の話を信用してください。野村君にそんなやましい事はありません。
それは担任でもあり野村君が所属しているサッカー部の顧問である私が責任を持って保障します。
はい・・・そうですか。わかってくれましたか。今は私を信用してください。
ありがとうございます!!」
畑中は電話を切ると大きなため息を吹いた。
「あ、篠原先生。」
「畑中先生、今電話していたのって・・・。」
「野村の家ですよ。説得に苦労しましたよ。」
「畑中先生・・・。」
「全く、S中の奴ら何で野村に?嫌がらせにも程がある!」
「実はお話が・・・。」
「何です?」
佐和子と畑中は使われていない応接間に入った。佐和子は萩原との過去の関係の全てを話した。


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