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唯高帰宅部茜色同好会!
【青春 恋愛小説】

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唯高帰宅部茜色同好会!(第三章)-4

***

球技大会の三日前、ロングホームルームの時間が当日の話し合いにあてられた。

今年の女子の種目はバレーボールらしく、女子のクラス委員長がルールや出場選手の話をしている。

一方で、男子はクラス委員長がやる気のないタイプなので、俺が資料を借りていろいろと説明を始めた。


「…なあみんな、どうせやるなら勝ちたくないか?」
最初にマリィの言葉を借りて語ってはみたが、やはり反応は悪い。

やはり駄目なのか。


「…じゃあ、センターはキスケな、ユーリがピッチャー、俺がショート」
キスケは足が速いから無理でもできるだけ外野の全捕球を期待する。
ユーリは背が高いし力もあるから、素人とはいえ俺やキスケより適任だろう。
俺は打球が一番飛んでくるサード寄りのポジションに座る。

偶然、小学校時代にチームに入ってやっていた経験のあるやつが二人いたので、キャッチャーとファーストについてもらうことにした。

経験者とはいえ、今は勉強命のやつらなのであまり過度な期待できないが、どちらもボールを捕るのが一番大事なポジションなので、それだけでかなりマシになる。

正直、後はやる気のないやつらなので適当なポジションに配置した。

打順は一番ユーリ、二番が俺、三番がキスケ。続けて経験者の二人に。
やはり野球といえばかっこいいのが四番だが、早く打順が回ってくるようにこうした。

「みんなはやる気ないかもしれないけど、少なくとも俺達三人は今回は勝ちたいと思ってる。関係ないとはいえ、協力よろしく」

無意味だとわかっていても、最後はそれで締めた。

「気にすんな、頑張ろうぜ」
「三人にかっこいいところを見せてやろうな」
話し合いが終了すると、キスケとユーリはそう声をかけてくれた。




***

「……アッキュ」
「ん?」
話し合いの直後の休み時間、珍しくアイサが話しかけてきた。

「先程の演説、聞こえていました…その、難しいのは承知していますが、期待しています。私も精一杯応援しますから、頑張ってくださいね」
随分と饒舌なアイサだな。なにかあったのか?
「演説ってほどじゃないがありがとう、アイサ。アイサもバレー出るみたいだし、俺も応援するから頑張れよな」
「……はい」

アイサは軽く微笑むと、そのまますぐに教室から出ていった。

「……アイサ、なんだって?」
入れ替わりにユーリが後ろから現れる。
「ん?精一杯応援してくれるってよ」
「……そうか」

ユーリもそれだけ言って、席に戻っていった。

この間のペアのときも思ったけど、あの二人、何かあるのか?



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